三重県 国産紅茶レビュー

【三重県】川戸紅茶:パール紅茶(緑)

投稿日:2013年7月20日

【日本の頂点を極めたの紅茶】

『川戸紅茶』もしくは『パール紅茶』については、紅茶に詳しい人よりも、長距離運転手のトラッカーのあんちゃんあたりが詳しい人が多いという紅茶です。
地元亀山では『モーレツ紅茶:オレンジペコー』で有名で、そこに行くと通常の何倍と言われる濃い紅茶を飲むことができます。

それだけでは『紅茶として意味がわからない』という人も多いと思います。
なので少し歴史を追いたいと思います。

川戸紅茶は、戦後の復興期に輸出制限解除の品目として紅茶がありまして、その時に始めたのが起源だそうです。
そして、幾年もの改良・試行錯誤を繰り返し、その時まだ紅茶部門があった農林大臣賞で事件が起こります。
この川戸紅茶が受賞したのですが、その時『リプトンの紅茶を出してきたのではないか』と疑われたのです。
当時(今もそうですが)、品質において海外に大きく差をつけられていた日本は、このような紅茶が日本で作られることを信じられませんでした。
団体による調査が行われ、これが日本で作られた紅茶であることが証明されました。
製法は特許申請もされており、以後15回連続農林大臣賞を受賞するというまさに『日本の頂点の紅茶』でありました。
ですが、日本国内で多く流通しているわけでなく、輸入の自由化とともに亀山だけの紅茶として認識されていくようになったのです。

今、国産紅茶がにわかに騒がれだした現在、『最もおいしい紅茶は何ですか』と聞かれたら、一番に『パール紅茶』が出てきます。
国産紅茶という分野の中でまさしく伝説を紡ぎ続けている紅茶なのです。

【抽出する効率を考えた茶葉】

川戸紅茶1

茶葉はBOPだそうです。
ですが、見た目ダストやファインニングスかと思うくらい、細かいです。
計量はしやすく、一発で目的の量を測れました。
ただ、この状態では、この茶葉の良さは伝わってきません。

【水色と香り】

川戸紅茶2

淹れると、香りの高さよりも、味の濃さを感じる香りが立ちます。
多分何も言わずに出したら、国産紅茶とわからないと思います。
実際はそれもそのはずで、紅茶向けに作ってるということも然ることながら、
インドから持ってきて日本で適応するものを選抜した品種『べにほまれ』だからです。
品種特性だけ考えると、『日本の茶』ではありません。
言うなら、『両親がインドだけど、自分は日本生まれ日本育ち』という状態です。
この品種は、自由化前は主力品種の一つで多く栽培されていましたが、今は数える程しか作られてません。
寒さに弱いのです。
今回は、いつものようにストレートでは飲めませんでした。
砂糖(うちではオリゴ糖)と牛乳を入れて、ミルクティーにします。
よくお世辞で言われる『優しい味の紅茶ですが、ミルクティーにするとより美味しく』というセリフがいりません。
まんまミルクティーです。全く負けていません。

【茶殻】

川戸紅茶3

抽出が終わると、茶葉が開いたのがわかります。
細かく裁断された茶葉が開かれて、やっぱり細かったんだって再認識します。
香りの残しがなくらい、渋い香りが残ってます。
じっくり紅茶に移ったんだなって思います。

紅茶の味の特徴を言うと、代表的なアッサムやいわゆるセイロンと同じような感じです。
渋いがしっかりした味に、甘く立ち上る香り。でも、決して甘くない。
国産紅茶が、いろいろ出てきても、この紅茶のこの位置というのは、絶対に揺るぎないものだと改めて実感できるわけです。

-三重県, 国産紅茶レビュー

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