【 魔夜べにひかり春摘み2019 この和紅茶について】
今日の輪紅茶は、静岡県のマルヒ製茶さんの 魔夜べにひかり春摘み2019 をご紹介します。
べにひかりは紅茶に使える品種として新しい品種なのですが、べにひかりで紅茶を作っている農家さんは多くありません。
紅茶の品種としては、べにふうきやべにほまれが人気で、最初の普及が花粉症に効く健康目的での販売であったことから、単純にお茶にして美味しいというだけでは、作るほうがその気になれないという現状があるのかもしれません。
全国的に優れた国産紅茶として販売されているべにひかりなのでどのようになったか確認してみましょう。
過去の試飲記事については以下のページをご覧ください。
【静岡県】マルヒ製茶: 和紅茶紅ーくれないー2017
【静岡県】マルヒ製茶: マルヒ製茶武蔵香春摘み2019
【茶葉】
茶葉は裁断なく大ぶりに製茶されています。
ぱっと見た目、全部が茎に見えるくらい茶葉が細いです。
色目は濃く、香ばしい香りがします。
日本のお茶という形ではありません。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、橙色です。
香りは、かすかに生木の香りがしますがかすかです。
味は、かすかにコクを感じ、軽く酸味もしますが、ほぼ白湯です。
味の系統は、滋納系になりますが、判断は次にします。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、赤橙色になりました。
香りは、ごぼうっぽい香りとかすかに正露丸ぽい香りがします。
味は、酸味とコクがメインで、口当たりはいいです。
味の系統は、滋納系です。
【茶殻】
茶殻は茶葉の時の印象とはガラリと変わります。
全部開くと、しっかりした茶葉ばかりです。
開いた後の茶葉のまとまりがいいので、日本の急須よりも中国茶器の茶壺で淹れるのがいいと思います。
時間の調整次第で何回も淹れれるそういう茶殻に思えます。
【 魔夜べにひかり春摘み2019 この和紅茶での飲み方の提案】
この和紅茶は、香りも味も落ち着いた紅茶です。
なので、これをメインに据えるよりも、食べ物と合わせて従としての使い方がいいでしょう。
味が落ち着いているので、求肥をつかった生和菓子などが合いそうです。
口をリセットして次にと言うよりも、食べたものの余韻を楽しむ為にお茶の味と香りを追加するという組み合わせになりそうです。
食べ物の良さを引き出し、楽しい時間を過ごせるお茶になることでしょう。
マルヒ製茶さんにご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。