【夏に向くアイスティー】
去年の7月こういう記事を書きました。
夏向けに、普段美味しくないと思われる緑茶品種の国産紅茶は
アイスティーにしてしまおう。
って内容でした。
この一年の間で、いろいろ知る機会もありまして、
『出来の良くなかった国産紅茶の活用法』
という会話にもなりました。
その話の結果としては、『ドライ生姜と足して生姜紅茶にしてしまう』
ということです。
普通、香りや個性の強いものを紅茶と混ぜるとき、紅茶そのものが負けてしまし、
『混ぜたものの味』になることが多いですが、それは茶葉の量で解消できます。
ですが、それでも負けてしまうものがあります。
例えばレモンです。
日本人はレモンティーが好きですが、海外の紅茶にレモンを加えると、
何もかもレモンに負けてしまい『渋くて酸っぱいレモン湯』になります。
特性上仕方ないんですが、これに上記の生姜紅茶にしてしまうという話を聞きまして、
『アイスレモンティーにしてみよう』と思いました。
今回は、比較検証のため海外の紅茶もやってみました。
淹れ方に関しては上記の過去の記事をご覧下さい。
【比較写真を見てみて】
使ったのは、左側はアッサムのCTCで、右は国産紅茶の緑茶品種です。
中には、砂糖5gとレモン水2cc入れてあります。
個人的には5ccぐらい入れれば良かったかと思いました。
クリームダウンの検証はしてないのでそこんトコロは無視して欲しいのですが、
海外の紅茶の方は、紅茶の渋みが消えた代わりに『レモンの皮みたいな風味』が出てきます。
国産紅茶の方はそういうのは無く、軽くレモンの酸味と砂糖の存在がわかります。
もっとレモンを足すと、その差ははっきりと出ました。
アイスティーにするなら、もっと甘くしたいな・・・
とかいう思いもありますが、『夏に負けない香ばしさ』の他にも『夏に負けない香り立つ酸味』までラインナップに加えられたことは大きいと思います。
【改めて考えてみて】
昨日の記事に書きましたが、『緑茶品種と海外品種のブレンドのレモンティーは美味しいかもしれない』ということは現実味があるかもしれません。
紅茶の本とかでは『昔の喫茶店は紅茶の淹れ方もわからない人が、色つきの紅茶にレモンを入れればタンニンの出が薄いのであったのかもしれない』と書かれてあります。
もし、紅茶自由化前の『海外の紅茶に国産紅茶10%以上強制ブレンド時代』であれば、色付きといかないまでも『コーヒーのつもりで淹れた紅茶』でも、レモンティーは今のそれよりも美味しくなる可能性があります。
国産紅茶のタンニンの量は海外のとは比較にならないくらい少ないです。
そう言う意味でも、『レモンティーに向く』と言えるのではないかと思います。
今年も改めて『緑茶品種の国産紅茶は夏に向く』というのを確認した日でありました。