【 雪国紅茶2012 この和紅茶について】
今回の和紅茶は、新潟県の富士美園さんの 雪国紅茶2012 をご紹介します。
厳密には『日本で北限のお茶』は岩手県あたりで作ってるようです。(2013年記事を作成時点)
※2020年時点の確認では、煎茶は北海道函館、紅茶は青森県になりました。
ただ、この話をなんの不思議も感じずに聞かないでください。
お茶はそもそも『熱帯植物』なのです。
それがなぜ、豪雪地帯なので育てられるのか。
ひとえに、日本人の異常なまでの情熱がなす技です。
結果としてその情熱は、同じ熱帯植物だったコメを『最果ての地北海道』で育てることにも成功しました。
この情熱はなんというか、すごいとしか形容がありません。
【 雪国紅茶2012 茶葉】
平たく言いますと、前までの紅茶はよりわけが厳しく
茎がほとんど入ってませんでした。
ですが、ここはそれなりに入ってます。
実は、これは異常なことでもなく、ほかの国産紅茶なら
当たり前の光景です。
普通煎茶には入らない繊維まで入ってることも多いです。
よりわけはこれからの大きな課題と言えるでしょう。
ただ、一説には『茎が入ってると甘くなる』という人もいます。
必ずしもマイナスではないのが茎というものです。
【水色・味・香り】
淹れた条件はいつもどおりですが、ここまでは、渋みもえぐみもなく、ほんのり甘い緑茶系紅茶です。
ですが、6分を超えると渋柿に似た渋みがじんわり出てきます。
嫌な渋みじゃなくて、『あ・・・表情変わったな』って楽しめるくらい。
そう言う意味で、紅茶って面白いです。
【茶殻】
前の時も書きましたが、きれいに揃えられた茶葉は計量しやすくて安定した味を出しやすいです。
こちらも同じく、茶殻にそれがよく見えて取れます。
海外の紅茶でこういうカットするところはそう見かけません。
なぜなら、このカットそのものが煎茶の機械だからです。
海外では、元々茶の大きさ別に分別したり、粉砕加工をしたりと工業化が進んでるので、
結果としてこういう茶葉は日本の紅茶の特徴と言えるのかもしれません。
日本の紅茶は、日本の煎茶の機械によってできているものもある。
すべてが良いとは言えませんが、すべてが悪いとは言えません。
誰でも安定して淹れられるというのは長所だからです。
富士美園 さんの 国産紅茶 にご興味を持たれましたら、ぜひ下記サイトを御覧ください。