多分、今回は誰でも知ってるはずです。
二つの伊右衛門。
でも、『煎茶と玄米茶』とか『コールドとホット』とか、チープな比較はしません。
『葉っぱ』と『ペットボトル』です。
ペットボトルの中身がどれだけ、リーフに近いのか。
それの確認です。
推奨される淹れ方は、
”90℃で1分”とかかれてますが、
普段どおり、
”一煎目:70℃~80℃で1分”
”二煎目:80℃~90℃で30秒”
”三煎目:100℃で30秒”
と、淹れます。
ということで、
封を開けまして、
いつもどおりのセットをして
お湯を沸かします。
先に
茶葉を入れておくんですが、
通常のほかのメーカーのよりも、細かいです。
(もしかして、『ブロークン』っぽい?)
そして、お湯を・・・
入れ替えて
急須へと注いで、1分・・・・
濾します。
一煎目とペットボトルの色目は、
明らかに違います。
ただ、この差は、『茶葉に抹茶が添加されてる』ことも原因です。
他に、三煎目まで淹れたのを比較すると、
右に行くほど(左端は、ペットボトルなので除外)
黄色が強くなって行ってるのが
よくわかると思います。
味の比較をしましたら、ペットボトルは、
『二煎目と三煎目の間ぐらいの味』ということがわかりました。
ちょうど、90℃~100℃で淹れた味です。
つまり、推奨の淹れ方でこの茶葉を淹れると、
ペットボトルくらいの味になるということです。
(一煎目でそれをすると、抹茶の風味で、かなり違いますが)
で、実は、今回の検証、ちと残念なことがありまして、
一煎目の煎茶は、普通『アミノ酸がふんだんに出て、甘い』のですが、
今回は、正直甘くありませんでした。
よく言えば、
『一煎目から、抹茶の香ばしさとすっきりした後味』
なんですが、
悪く言えば、
『味の出ない茶葉を抹茶でごまかしただけ』
というものです。
まあ、100g700円ぐらいの茶葉なので、しょうがないといえばしょうがないのですが。
(普通、よく味の出る茶葉は、100g2000円以上のものと言われてます)
これが、福寿園さんの本気だとは思えないので、機会があれば、
お店に行って『本気の茶葉』を買って試したいと思います。
『伊右衛門』と『伊右衛門』
投稿日:2010年12月21日
執筆者:【国産紅茶専門家】みこどん