今日はほんとに珍しいもの。
『幻って、なんじゃらほい』
って感じですかね。
前に貼った、
『一芯三葉』の芯の部分だけ集めたのを、シルバーチップといいます。
(画像では、フラワリーオレンジペコーに該当する、芯葉というもの)
珍しいものって言うわけは、基本、アラブの金持ちが、それだけを直接買い上げていくらしいんです。
僕もこれ以前は、レピシエ(ルピシア)の福袋に偶然入ってた売れ残りを飲んだだけ。
(ただ、うまく淹れられなかったため、おいしくなりませんでした)
単価も、ものすごく高く、作ってる現地の人たちは、
『作ってるけど、淹れ方なんてしらねーよ』
ということ。
ゴールデンチップというのは、そのシルバーチップの中にたまに混ざってる、色付きのリーフがあります。
それが、ゴールデンチップです。
色の違い、わかりましたかね?
で、
話ながら、淹れていただきました。
(話の内容は、スリランカと日本の関係のお話)
シルバーチップは、これだけで淹れてなくて
ディンブラを混ぜてます。
普通の茶葉(ディンブラ)が入れてある方がシルバーチップ
香りをシルバーチップで、味をディンブラで補完してる感じ。
右側が、ゴールデンチップ。
(ゴールデンチップは、そのまま)
紅茶の色目は
シルバーチップ(なお、カップは、ノリタケ・スリランカ工場製)
ゴールデンチップ
香りは、すごく広がる感じ・・・
(スリランカのブレンダー曰く、『グリーンマスカットの香り』ってか、薄い醤油っぽい・・・)
シルバーチップ持ってたときに、この方法をしてたら、
もっと、有意義に楽しめたんだろうな・・・
(シルバーだけだと、色も香りも味もなかった・・・)
出ガラも結構、しっかりと。
で、今日はこれの後に、
しばらく、彷徨って・・・
(最終日で、台風一過なので、人で多い)
最後のセミナーです。
日本の茶の湯の存在意義を主に話してました。
ただ、このとき、
イギリスの『イングリッシュガーデン』が
『イギリスのティー普及と同じ時期』であるということから、
イギリスのティー文化の教科書である、日本長期滞在経験があるドイツ人の『お茶の本』から
”イギリスのティー文化は、日本の茶の湯の模倣である”
という、説をパネラーの方がおっしゃってました。
イングリッシュガーデン以前には、ヨーロッパには、左右非対称の庭園が存在してないんです。
(左右対称庭園は、フランスとかイタリアとかで見られます。古くは、イスラムのモスクかな)
それ以外で、左右非対称の庭園といえば、日本の庭園。
それからも、日本の文化→オランダ・ドイツ→イギリスという風に伝播したんじゃないかということです。
なかなか、おもしろい・・・・
(ちなみに、ドイツ人がオランダの商船にのって長崎に来た記録はたくさんあります)
実に、勉強になりました。
ちなみに、その方・・・
「だれか、僕の代わりに証明してください」
え?
知事さん・・・・
明日、京都に帰るよ。(ガンダム見てから) 世界お茶祭り2010最終日
投稿日:2013年5月5日
執筆者:【国産紅茶専門家】みこどん