【 京都和束紅茶ふきみ2018 この紅茶について】
今回は、京都府の和束紅茶さんの 京都和束紅茶ふきみ2018 をご紹介します。
和束紅茶さんのふきみは、過去2回試飲してます。
年々紅茶としての顔を変えていき、だんだんその評価が高まってきています。
2018年の時点でも、出店先のイベントでは、『京都の国産紅茶といえば和束紅茶』と一番に名前が上がってくるようになりました。
活動量の多さもさることながら、出店先のお茶好きを納得させる品質の紅茶になってきているという証拠でもあります。
過去の試飲記事と合わせてご覧いただければ幸いです。
【京都府】和束紅茶: 京都和束紅茶ふきみ2017
【京都府】和束紅茶:京のおもてなし和束紅茶ふきみ2016
【茶葉】
茶葉は太くしっかりした形状です。
長さが揃えられて計量がしやすいです。
封を切ったときからすでに香りが立ち上り、その特徴を押さえきれない状態だと感じます。
茶葉は綺麗に製茶をされているので、茶葉だけで楽しみたい方にも向いているかもしれません。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、やや濃い橙色になりました。
香りは、わらっぽくカラメルっぽく、かすかに浅い炒りのコーヒーのような香りがします。
味は、かすかにコクを感じる程度です。まだ浅いです。
味の系統は、滋納系です。
ただ3分ではまだ浅く、味も香りもこれから本領発揮という感じです。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、やや濃い目の赤橙色になりました。
香りは、甘さがぐっと表に出てます。ココアっぽいですが、コーヒー牛乳のような風味がします。
味は、コクと合わせて渋みがぐっと出てます。力強い紅茶になりました。
3分の段階では味の系統は滋納系と書きましたが、じっくり淹れて特徴を引き出した後では望蘭系です。
コシの強い風味なので、濃い紅茶が好きな方には大変好まれるのではないでしょうか。
【茶殻】
茶殻は、茶葉の時に見えた長さの均一さがよりはっきりとわかります。
開いた時の形状も揃っており、淹れた後の収まりも非常にいいです。
紅茶が出た後の枯れ葉のような残り香が強く、紅茶に出したい香りや味を出し切った感があります。
茶殻が小さくないので、片付けもしやすいです。
さっと淹れて、さっと片付けると言う点で機動性の高い茶殻だと思います。
【 京都和束紅茶ふきみ2018 この紅茶での飲み方の提案】
この紅茶は、時間が経つごとに濃くなっていきます。
それを念頭に入れて飲み分けるのがいいと思います。
最初はさっと飲み、時間を置いてじっくり飲む。
ただ長く入れすぎると濃すぎると感じるかもしれません。
なので差し湯の用意はしておいていいと思います。
香りも味もガンガン濃くなって、『濃い紅茶大好き』な玄人の茶道楽はいいかもしれませんが、そうでない方は少しきつい濃さになります。
なので、飲み切るのに時間がかかるなと思ったら、差し湯をご用意ください。
ただ、茶葉抜きで飲まれることはおすすめできません。
この紅茶の良さは『時間経過による大きな変化』であると言っていいと思います。
和束紅茶にご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。