【 京都和束紅茶みき2018 この紅茶について】
今回は、和束紅茶さんの 京都和束紅茶みき2018 をご紹介します。
和束紅茶さんは、前身の『喜寿園』さんの頃からお世話になっております。
紅茶に力を入れ始めてから、活躍の場を京都府外にも広げ、多くの地域で楽しんでいただける国産紅茶になりました。
落ち着いた紅茶の風味は、京都だけではなく、全国の紅茶好きにも届き、この数年で人気を着実に増やしている注目の茶園さんでもあります。
和束紅茶さんの試飲記事に関しては2013年からありますので、合わせてご覧いただければ幸いです。
【京都府】和束紅茶(喜寿園):和束紅茶みき2016
【茶葉】
茶葉は太めでぐりぐり撚られていて、ずっしりと重いです。
茶葉が大きいというわけではなく、裁断されているので、一つ一つが肉厚で重量感のある茶葉です。
淹れる前から香りが立ち上っていて、どれだけの香気を包み込んでいるのだろうと思いました。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、赤みがかった黄色です。やや濃いのですが、橙色というには薄めです。
香りは、アーモンドのような香りです。若干わらっぽい香りも入ってます。
味は、薄めでかすかにコクを感じる程度です。
味の系統は、滋納系です。
ただ、ライトな口当たりなので、じんわりと滋味があとで追っかけてきます。
3分でも充分な味ですが、長時間淹れたのも確認してみましょう。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、赤橙色になりました。
香りは、アーモンドとごぼうの香りになりました。甘さは無しです。
味は、コクが強く出てきました。滋味が強いです。
渋さとか甘さとかをもとめずに、香ばしさと落ち着きさを欲しい人には向いている滋納系の紅茶です。
【茶殻】
茶殻は、膨れず数少ない茶葉がそのまま開いた形になりました。
コンパクトで収まりがよく、複数回淹れることを最初から念頭に入れた茶葉の作りなのかなと感じます。
お茶の出もいいのですが、浅く淹れていけば(1煎2分ぐらい)2~3煎淹れられるのではないかという感じです。
茶殻からも肉厚感を感じるので、実に特徴的な紅茶だと思います。
【 京都和束紅茶みき2018 この紅茶での飲み方の提案】
この紅茶は、紅茶単体でそのまま飲むのがいいでしょう。
滋味が強い紅茶は、ものと合わせるよりも、なにかしながら飲む作業茶としての使い方が向いていることが多いです。
それは、香ばしさにはリラックス効果があるので、作業中の過度な頭の加熱を適度に押さえていくことが期待されます。
紅茶は、『香茶』とも表現できるように、味だけじゃなくて香りそのものもその良さの一つに数えられます。
なので、ぜひこのタイプの紅茶は、そのままゆっくりと飲んでみていただければと思います。
もちろん、食べ物との相性では『邪魔をしない』紅茶になります。
和食などライトな風味の食べ物とあわせるといいでしょう。
和束紅茶にご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。