【 純国産紅茶 Japanease Black Tea :この紅茶について】
純国産紅茶 Japanease Black Tea は、日東紅茶(三井農林)が2015年9月に販売をプレスリリースした国産紅茶で、日東紅茶としては紅茶自由化以後の国産紅茶撤退以後の初めての製品となります。
普通大手が製品化してくるとなると、トン単位の紅茶が必要となります。
ですが、今の国産紅茶の生産量は160t~200t程度と言われています。
最低でも5トンは欲しいところですが、どこも多くて数百kgの生産で数十の農家を合わせないと達成できません。ですが、現在約630軒程度生産をしております。
5%~10%ほどの農家さんから茶葉を買うとしても、味がバラバラですので、商品としての味を安定させる事も大変になります。
そこは日本が冠たる大メーカーの日東紅茶さんなら、達成できているかと思います。
でも、そのどのようにその高いハードルをクリアしたのでしょう。
年が変わってどのくらい味のブレがあるのかも含めて、検証をしたいと思います。
【 純国産紅茶 Japanease Black Tea 茶葉】
2016年入手分
ティーバッグ用に粉々に砕かれています。
細い茎が散見します。
ただ、味に大きな影響を与えるものでは無いかと思います。
人によっては『ある程度茎が入っている方が甘く感じる』と分析した方もいらっしゃいます。
大きな葉も小さな葉もバランス良く出すための工夫かと思います。
2017年入手分
こちらも、茎が散見します。
方針としては、2016年入手分(多分2015年製造分)と同じかと思います。
ただ、若干茶葉が大きくカットされている気もします。
そこは味の調整のためでしょうか。
【水色・味・香り】
2016年入手分
3分淹れました。
水色は、明るめの茶色です。
香りは、軽く香ばしい香りがします。合わせて穀物っぽい香りもします。
味は、軽くりんごの皮のような爽やかな香りがします。味はスッキリ軽めの香ばしさがします。
最後の一口に、「海外の紅茶をよく知る会社」としての味の深みを感じます。
ぐっとしさ渋さを感じました。
味の系統は、清廉系です。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、深い朱色です。
香りは、甘さと香ばしさが同居した香りになりました。
味は、軽い酸味とゆっくりと追いかけてくる渋みが深いです。
最後の一口は、ぶどうの皮のような渋さを感じました。
パッと飲ませて、国産の紅茶とは思えない出来です。
ただ、そこまできつく渋くないので、もしかすると『飲みやすい軽めの紅茶』と認識されるかもしれません。
ただ、さすが大メーカーのブレンドだと思い知らされます。
2017年入手分
3分淹れました。
水色は、薄い茶色です。
香りは、穀物っぽくてやや枯れ葉っぽい香りがします。
味は、ほんのりおかゆの風味がします。
3分では薄いです。
味の系統は、滋納系です。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、濃い目の朱色です。
香りは、ほんのり香ばしさがします。
味は、酸味が一瞬し、その後渋さが力強く追いかけてきます。
時間をかけていれる方がいいでしょう。
これも、国産紅茶と言わなければわからないブレンドです。
ただし、3分未満では国産紅茶っぽさが表に出てます。
やはり、ある程度時間をかけてじっくり淹れるのが良いでしょう。
そうすれば、味の濃い「紅茶屋の紅茶」になります。
【 純国産紅茶 Japanease Black Tea 茶殻】
今回は、茶殻は撮りません。
元々ティーバッグであることと、形状が粉々になっているので、淹れる前と後の比較に意味を成さないためです。
なので、純粋にティーバッグで淹れる紅茶として楽しんでいただければいいかと思います。
他、日東紅茶さんでは数多くの紅茶を販売しております。ぜひ日東紅茶さんのサイトをご覧ください。