【 田舎のお茶やの紅茶です!おくみどり2012秋 この紅茶について】
今回は、大分県の山片茶園さんの 田舎のお茶やの紅茶です!おくみどり2012秋 をご紹介します。
この紅茶は、去年の山片茶園のおくみどりで作った紅茶で本人は『微妙』と評していた紅茶です。
もらってから、随分経つのに、まだ『封を開けたら芳香が漂う』非常にできの良い紅茶です。
【 田舎のお茶やの紅茶です!おくみどり2012秋 茶葉】
例えるなら『ベビースターラーメン』のような茶葉です。
正直、どうやったら国産紅茶でこんなのを作れるかが知りたいという所です。
何回見ても思います。
『ここの紅茶作りは、全国の紅茶作りの基本のひとつとなるべきだ』全国にいくつか『基本となって欲しい紅茶』というのがあります。
実際、対外的に講習会を開いているところもありますが、ほとんどは自己の技術の研鑽に勤めているだけで、ほかへの教育ということをしておりません。
教えるのにためらいがあるのもあると思うのですが、これをちゃんと「紅茶作りの教育ビジネス」として成立させられれば、これほど心強いものはないと思ってます。
紅茶作りほど、『師を選ぶのに慎重になって欲しい』と思う所はありません。
【水色】
水色は薄目で、透明な橙です。
香りは香ばし目ですが、青草のような香りです。
味は、ほんのり渋めです、基本甘味とかそんなにもありません。
普通、これを『国産紅茶でしかも緑茶品種です』って言っても信じてもらえません。
おくみどりの紅茶はほかの所でもたくさん作られてますが、ここのような紅茶をつくる所は皆無です。
温度が落ち着くと、渋さがグッと出てきました。
長時間淹れたらどうなるでしょうか。
水色は赤目が強くなり、濃さが3倍以上になってます。
香りは先ほどの青草のような香りに、花の甘い香りが足されてます。
紅茶にとって香りって重要だなって思う瞬間でもあります。
味は、渋みがパッと広がりますが、それ以上に青茶を思わせる風味が同時に広がります。
これもそうですが、基本、彼の所の紅茶は『誰もが国産紅茶だと信じてくれない』紅茶に仕上がってます。
本人が微妙と評したものでさえそうだったのに、今年は『出来が納得いかない』と続々春茶を破棄して、『まだマシ』だったのもは、ブレンド限定で売り出した。
(もちろん、ここの『まだマシ』はほかの所の『大変よくできました』なのです)
無理に品種茶を作れとは言いません。
更なる品質のものに期待するばかりです。
【茶殻】
茶殻は開いた系の茶殻です。
香りもしっかり出来ってます。
それよりも『茶殻もいわゆる紅茶らしくない』という徹底ぶりです。
秋なのに春茶の雰囲気を出している。
こんな紅茶がほかにあるなら教えて欲しいものです。
(切実)
山片茶園の紅茶は、現在『京都紅茶道部紅茶仲介部』にて、販売中です。
京都紅茶道部紅茶仲介部:https://shop1.kyo-kure.com/