今回の 和紅茶 は、高知県の秀平農園さんの 四万十紅茶2012 をご紹介します。
【 四万十紅茶2012 茶葉】
形状を見ると、紅茶というよりも、煎茶です。
しかも、しっかり丁寧に作られた煎茶と同じような形になってます。
選別も思いのほかきっちりしているみたいで、多くは葉です。
茶葉もカサの割にちゃんと重さも確保できていて、つくりは煎茶ですが丁寧に作っている形跡はあります。
【水色】
色目は薄い茶色です。
香りは軽く立て来たてのごはんっぽい香り。
飲んでみたら、あっさりした番茶風味です。
渋みや苦みはありません。
軽く、若い青茶のような感じの香りがします。
岩茶の方じゃなくて、凍頂とかの方の香りです。
一部の在来で、香いう香りを出すものもあります。
気づくか気づかないかによりますが。
もしかしたら、3分は短すぎたのかもしれません。
温度が落ち着いてきたら、紅茶の顔が出てきました。
やはり、飲むときの温度が重要なのでしょうか。
長く淹れたらどのくらい変わるんでしょうか。
色目は赤が強くなり濃くなりました。
香りは国産紅茶にありがちな玄米っぽい香りが強く出てます。
渋みはありませんが苦味と香ばしさが増しました。
ここまで来ると、ほぼ番茶っぽい顔になってます。
【茶殻】
茶葉の状態から良かったので、茶殻もちゃんと開いた状態になってます。
ただ、紅茶が開いたと言うよりも煎茶が開いたという感じが近いです。
煎茶の途中のプロセスを紅茶に入れ替えて終わりを煎茶にしたって感じです。
もしこれで、海外産の紅茶に負けない品質の紅茶に到達できるとしたら、一番手軽にトレースできる方法になるのではないでしょうか。
そんな期待をしてしまいます。