【 しまんとRED2012 この 和紅茶 について】
今回の和紅茶は、高知県の広井茶生産組合さんの しまんとRED2012 をご紹介します。
高知県は、日本の紅茶の歴史を語る上で大事なところで、試験的に中国から茶師を雇い、大分県と熊本県で製造に乗り出しますが散々たる結果に終わります。
それから後に国産紅茶の父と言われる人を雇い、中国・インドに調査に行き、その後中国の技術者とともに最初に製造に取り掛かったのが高知県安丸村(香美市物部町安丸)でした。
(それに関しては、当サイトの『国産紅茶の歴史』の方で、もう少し詳しく書いてあります)
ただ、しまんとREDのある所がその場所ではなく、随分と離れてますが、同じ高知県ということで考えてます。
しまんとREDは、人口が少ない山間の紅茶ということでありながら、全国的に販売に成功している国産紅茶です。
全国広域でアプローチをしているということと、メイン施設『四万十とおわ村』があるということです。
地方活性化の成功例として『四万十とおわ村』は高知県はおろか、四国でも最も有名な地域です。
日本中から視察にくる有名施設となってます。
つまり、そこを中心に全国販売をしているという商売のうまい会社ということです。
他のお茶農家さんも見習って欲しいな。
【 しまんとRED2012 茶葉】
パッと見ため荒茶です。
まあ、そのまんまですね。
せめて繊維と茎はもっととって欲しかった・・・
(自分で取るしかありませんか)
【水色】
透き通る琥珀色。
軽く樹木の蜜っぽい香り。
渋くなくえぐくなく、すんなり飲める。
いろいろ足さないほうがいい、というか足したら確実に負ける。
少し番茶っぽい。
ただ、食物の邪魔にならない味なので、名脇役かもしれない。
残り香はそんなにも残らない。
長く漬けても、えぐみは出てこない。
返って砂糖控えめの和菓子のようなさっくりした風味。
【茶殻】
茶葉の段階で荒茶でしたでの、淹れたあとも同じような感じです。
ただ、茶葉と茶殻だけ見せて、味を想像しろと言われるともっとひどい評価をすると思います。
それでも、すんなり飲める味わいを出せるのは、ひとえに作りの丁寧さなのかもしれません。
これからも益々の品質向上をお祈り申し上げます。