いろんなところでネタになってますね。
『急須のない家が増えている』
ペットボトル以前は、お茶といえば急須が必要だと『言われてきました』
あえてかぎかっこ付けにしたのは、あっても使わない家が多いだろうと思ったからです。
団塊世代の下の世代、ちょうど安倍晋三議員と同じ世代を親に持つ僕の家では、
お茶はヤカンで入れてました。
正確には『急須で淹れるお茶を飲んでなかった』が正解です。
家に確かに急須あったんですがね・・・
僕がたま~に使うか程度。
基本、煎茶がなくて、ほうじ茶の袋が家にあったという家庭です。
多いんじゃないですかね?
急須があっても使わない。
というか『使えない』
お茶の歴史を見てみるとお茶の消費量が拡大したのは戦後の人口増加期で
僕の生まれた昭和50年台前半をピークに今までずっと減っていっているそうです。
お茶(煎茶)を日常的に飲むのは実は新しいことなんですね。
(ある意味、専業主婦の数と比例しているんじゃねえかと思うくらい)
お茶の消費量は別にして、急須に話をもどします。
相当のお茶好きでもない限り、急須を買ったことなんて無いと思います。
では、どういう時に急須が手元に入るのでしょうか。
・一人暮らしをはじめる時親からもらう。
・結婚式の引出物で食器セットに入っている
・近所の陶器市で『たまにはいいものを買わないと』と思い、1万前後の急須を衝動買いする
他にもたくさんあると思いますが、大体は前の2つじゃないでしょうか。
親からもらうことに関しては、親が引き出物でもらった物をそのまま横流しすることが多いようです。
と言うことは、急須は絶好の引き出物であったわけです。
ですが、昨今の引き出物はカタログから好きなものを選んでという選択肢が多いです。
普段の生活にお茶が無いということを考えると、急須の選択肢はないですよね。
僕が考えるに、お茶を飲む事自体は『ペットボトルや紙パックのを飲んでる』とみんなが思ってるので、減ってはいないようです。
それを表すように、某お茶で有名な清涼飲料メーカーは過去最高の売上を出したそうです。
お茶業界が言っているのは、昭和50年台をピークとした『茶葉で淹れるお茶』の消費量が減っているということだそうです。
もしかしたら、前までは『引き出物』という方法で手段を無料に近い形で提供し、茶葉を自然と買わせる商法だったのかもしれません。
これは今で言えば、『携帯本体0円で契約させる』とか『カミソリの本体を安く提供して歯を継続的に買わせる』とか『プリンターはPCとセットでタダ同然にしてインク代で稼ぐ』など、継続収入を元にしたビジネスモデルになっていたのかもしれません。
今は、上記の商法は、公正取引委員会や業界の疲弊によって大きく様変わりしております。
こういうふうに、ビジネスモデルを転換した他業界の動向ももしかしたら、茶葉で淹れるお茶の復権につながるヒントになるのかもしれません。
『いいものを作れば売れる』の時代から『商品がいいのは当たり前、継続して買いたくなるかどうか』が今後の鍵となるのでしょう。
さて、どうしたもうか・・・・