※今日の内容を理解出来ない人は今日は、読まないでください。
よく内容がわからないまま、TPPが議論されているみたいですが、
その検証として、昭和46年に行われた紅茶の自由化を取り上げてみます。
今は、じりじりと国産紅茶の認知が広まってますが、
それ以前は皆無でした。
では、自由化される46年以前はどうでしたかというと
これまた、知名度はありません。
日本国内で作られた紅茶は、製品の中に一定量混ぜられたり、海外に輸出するためだけに使われてました。
自由化の結果として、国産紅茶は全滅して、紅茶を作っていた人たちはその紅茶品種をすて緑茶品種への転換が図られました。
みんな、TPPで農業は全滅すると言われてますが、
よく考えていただきたいのは、外食産業の米はすべて外国産です。
国内の米を食べているのは、一部のこだわりの外食産業と一般市民だけです。
野菜の関税を見てもらえればわかりますが、平均して2%台です。
同じ価格なら外国産のほうが2%程高くなるわけですが、現在円高であるため外国産のほうが安いです。
ですが、日本における野菜の自給率は80%を超え、地域によっては200%を叩き出す場合もあります。
基本的に、日本の農業は近郊農業だということをみんな忘れているようです。
これだけ、低い関税の日本で、農業が全滅するんでしょうか?
紅茶みたいに、国内に市場がなくて自由化で行き先がなくなって全滅する場合はあります。
ですが、独自の商品開発やマーケティングなどで、じりじりと息を吹き返してきます。
日本の農業は国内で盤石の市場を確保した上に、昨今では輸出も拡大傾向にあります。
たとえば、『海外企業が市場の制度で不利益を被った場合、賠償請求ができる』と言われても、日本の消費者は世界で一番厳しいですから、よくないと思ったものはたとえどんだけ安くても買いません。
お近くのお店で『中国産』と書いてある生鮮食品を見てもらえばわかると思います。
国内産は売れているのに、中国産は山積みのままです。
こういう状況で、『消費者が買ってくれないから、不利益を被ったから賠償請求をする』というアホみたいな裁判が通じるんでしょうか?
この程度で農業が全滅するなら、それは農業の方の怠慢です。
例えば、石川県羽咋の神子原米は、その名前にイメジネーションを広げて、ローマ法王に承認をもらえたことによって、いまや日本有数のブランド米になってます。
(生産量が少ないということと、販売チャンネルが限らているという点で、魚沼産のような偽物が出にくい傾向でもあります)
日本で売れなければ、海外で売ればいい。
日本の農作物は、TPP内の富裕層に高値で売ればいいんです。
多分、これは最初の一歩で、次の段階では、農作物の高品質のままの低価格化が行われます。
この段階で大量生産が行われます。
この流れは、輸出しか活路のなかった工業の歩んだ道です。
常に世界には2割~1割の富裕層が存在してます。
60億中の1割6億人。
いま、日本の農業は国内の1億2000万のみを相手に商売をしてます。
すこし、頭を使えばどんだけでも活路は見いだせるのです。
アタマを使わず、感情だけで論じるから、『アメリカの陰謀』だとか『日本を滅ぼすきか』とか言われるんです。
そうでなくても、今国内は、いままでの制度疲労でガタガタです。
その状態に慣れて、新しい状態変化をできない『茹で蛙』状態です。
全部受け入れるとはいいませんが、交渉で除外項目をたくさん増やせばいいんです。
日本式の土壌開発・農業技術を企業化して、海外に打ってでることもできますから、もうちょっと頭を使って論理的な話し合いを期待します。
僕は、今日もおいしいお茶を飲めれればそれでいいんですから。
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>ゼクトさん
コメントありがとうございます。
なんというか、マスコミはじめみんな、
TPPが一方的な戦争かなにかと勘違いしてる傾向はあるんじゃないかと思うんですよね。
交渉事なんで、まだ話し合いをする余地のあることですし、TPPの中身自体はこれから詰めていくことなんで、いろんな国が例外を付けていくでしょうね。
特にアメリカがすでに乳製品と砂糖を例外にしようとしてます。
こういうことを見てないと、全然だめですわ。
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ブログ拝見しました。面白い見解でした。
私もTPP一概に反対しません。日本もそして、日本人も世界に自信を持って挑む覚悟を持つべきだと思います。私も紅茶大好きです☆