前に『わざわざ、日本茶インストラクターの講習のようなことは改めてしない』とは書きましたが、やはり、気になる方はいらっしゃるようなので、改めてわかりやすいポイントだけ書きますと、お茶は元々、地中からアミノ酸を吸い上げて葉に蓄積する性質があります。
そのアミノ酸が、いわゆる『旨み』であり、日本茶はその他の産地と比べて日照時間が短かったり、土地が肥えているということもあり、世界的なお茶の産地では特殊な環境をつくりだしてます。
ちなみに、お茶のカテキンは、アミノ酸が日光により変化したもので、日光のストレスによってできる活性酸素から身を守るために合成されると考えられてます。
結果として、日照の長い鹿児島や沖縄のお茶は、他の県と比べてカテキンの量が多く、渋味のあるお茶に仕上がる傾向にあります。
(そういう意味では、カテキンが酸化発酵をしてテアフラビンになる紅茶は、カテキンが多く必要なので、鹿児島・沖縄向きと言えます)
日本では、カテキンが多いお茶は高級茶として扱われることがなかなか無いため、全国第二位の生産量を誇るのに、静岡と違って高級茶葉を擁する扱いはされてません。
全く残念なことで・・・
夏向けの緑茶は、宇治茶や一部の高級煎茶のようなアミノ酸を多く含む『日本の銘茶』ではなく、カテキンやカフェインなど、渋みという軽快な刺激を醸しだすものこそふさわしいと思うんですがね。
でも、テレビもネットも雑誌も、猫も杓子も『水出し、水出し』水で出すと、アミノ酸は多く出ますが、カテキンは殆ど出ず、茶葉に残ったまま捨てられてしまいます。
僕みたいに、1煎目は旨みを楽しみ、2煎目は渋みを軽快な刺激として楽しむということはなかなかしてくれませんね。
ふしぎふしぎ・・・・・
って、長いんじゃ!!!!!!!!!!
昨日までは、ニューポット(そうです、ニューポットなんです)にゴロゴロ氷を入れました。
そのあとは・・・
一気に注ぎ入れます。
普通、ここで、『どうせ茶色なんだろ・・・』と思われるかもしれません。
ですが、そこは、お茶の力!
みごとな緑です。
(抹茶は一切入ってません)
振って氷を溶かして温度を落ち着けても緑のまま。
八女茶ってすごいな・・・・
ちなみに、1煎目も
みごとな緑です。
今から考えると、これだけ透明な緑の飲み物って、世界中でも珍しいかも・・・
(僕が知らんだけかもしれないけど)
煎茶の冷茶は、水出しが流行ってますが、2煎目を100度で入れれば、
『冷たさ+爽快な渋み』を楽しむ、大人の飲み物になります。
この爽快感に、はまってみませんか?
気合を入れてみたら、えらくたくさん写真を撮ってた③~アイス緑茶のいれ方~
投稿日:2011年8月31日
執筆者:【国産紅茶専門家】みこどん