お茶を買うまでの流れ
ご存知の通り、お茶を買う人は、『消費者』です。
生産→消費者という、物の流れは『流通』といいます。
日本においての基本的な流通の形は
生産者→卸→小売→消費者
です。
ただ、必ずしもそういう形で無いといけないかというと、今では
生産者→消費者
生産者→卸→消費者
生産者→小売→消費者
と、生産者と消費者の間の流通の形が多様になりました。
お茶をどこで買っているのか
じゃ、実際にみんなはどんなとこで、お茶を買ってるのでしょうか。
緑茶のデータなのですが、統計に寄りますと、
茶専門店 : 37.9%
スーパー : 30.0%
百貨店 : 9.6%
生協 : 7.0%
コンビニ : 1.1%
生産者 : 10.7%
通販 : 2.5%
その他 : 1.2%
ただ、これは、全年齢での傾向で、
20代~40代は、スーパー>茶専門店
50代~70代以上は、スーパー<茶専門店
という比率になります。
日本人の中で、年齢を問わず、
『緑茶は、7割の人たちから、
”好き”もしくは”嫌いでない”と評価されている』
と言う現状において、これからの人生が長いはずの
40代以下の世代が、スーパーでお茶を購入してる
という事実が浮き彫りになります。
良く考えてみてもわかりますとおり、
『グルメ』にこだわる人が、
『スーパーでの買い物しかしない』
ということはありません。
同じに、こういうアンケートもとられてました。
各購入場所別に、どういうところを重視するのか。
そうしましたら、
茶専門店での購入の人たちは”品質”を、
スーパーで購入の人たちは”価格”を重視します。
価格を追い求めるのは、間違いだといいませんが、もしかしたら、
スーパー以外での購入チャンネルを知らない
のじゃないのかな、って思うことが良くあります。
例えば、紅茶はこだわってるが、ティーパック(100Pで398円)でしか淹れてないとか。
(僕自身、こだわってるくせに、フランスのジャナッツのティーパックを使ってますが・・・)
お茶を買う所を知らない消費者のためにできることは
この消費者の『知らない』ということは、
誰の責任なのかなと、ふと考えます。
お茶の淹れ方ひとつとっても、
正しい日本茶の淹れ方を知ってる人は、
お茶の文化に浸ってる人がほとんどで(例えば、静岡県民とか)、
それ以外では、何でも熱湯に入れればOKと考えていたりとか。
僕自身、日本茶の淹れ方をちゃんと知ったのは、この前の静岡の世界お茶祭ででした。
今までの会社勤めを考えても、お客さんの所に行って、
ちゃんとした淹れ方をしたお茶を出されたことは無かったと思います。
(そのときは、まったく気がつかなかったかと思いますが)
こういうことを考えても、
『実際に求める環境』と
『現実として行われてる現状』との
ミスマッチが大きい所が気になります。
今後、サイトを通じて僕自身も、情報発信していきますが、
もう一度、『ちゃんとした作法の一般化』がなされる必要があると思います。
文化のないとこと、業界・習慣の発展はないですから。
さ、なにから、やっていけばいいのやら・・・・