【 能登の紅茶いやひめ2021 この 和紅茶 について】
今日の 和紅茶 は、石川県の上林金沢茶舗さんの 能登の紅茶いやひめ2021 をご紹介します。
この紅茶は、石川県の能登地方で作られている紅茶です。
作っているのは農家さんではなく、金沢で茶販売されている上林金沢茶舗さんです。
加賀の紅茶の製造拡大を受けて、能登でも作ってみようということで栽培を始められました。
昔、能登でもお茶を作っていたそうですが、栽培面積の少なさ、農家の少なさ、合わせて生産量の少なさが合わさって産業化すること無く、消滅、もしくは地域で飲む分としてほそぼそと作られていたそうです。
紅茶で能登のお茶づくりを復活というわけでないそうですが、栽培からお茶を身近に感じてもらおうと、紅茶の栽培を始められました。
今では小学校の体験学習の場としても使われているそうで、先行している加賀の紅茶に追いつくよう年々生産や販売の幅を広げていっています。
過去に試飲記事はありませんが、2014年にまだ幼木だった頃のに連れて行って頂いた時の記事がありますので、そこから7年ぐらい経ったのがこの紅茶だと思っていただければ幸いです。
また機会があれば現在の能登の紅茶の茶園の様子を見せていただきに行きたいものです。
この 国産紅茶 が、どの様な紅茶になったか確認してみましょう。
【茶葉】
茶葉は大ぶりに見えます。
茎はとり忘れというより、意図的に入れられている量です。
加賀の紅茶での検証で、茎を一定数入れると甘くなるということらしく、そのため入ってると思われます。
大ぶりの茶葉は、一見裁断されていないように見えます。
色目は黒さがはっきりしてますが、すこし白さを感じます。
乾燥の度合いの結果かもしれません。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、橙色です。
香りは、軽く黒砂糖っぽい香りがします。
少し芳ばし目で甘いです。
味は、ほんのりとコクがあり、わずかに甘いです。じんわりと旨味を感じます。
非常に落ち着いた感じのじんわりとした味がします。
炊きたてのご飯を口に含んだような感じです。
味の系統は、滋納系と望蘭系の間で滋納系寄りです。
長時間淹れると変化するかもしれません。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、薄めの赤橙色です。
香りは、全体的にわらっぽい香りがします。
少しだけシナモンっぽい香りがします。
味は、甘さとコクが非常に強く感じます。
長時間淹れると見た目はさほど濃く入った感じはしません。
香りもそこまで立ちません。
ですが飲むと印象が一気に変わります。
香りを楽しみたい人は3分ぐらいで、味を楽しみたい方は10分ぐらいで飲まれるのをおすすめできそうです。
【茶殻】
茶殻は裁断してる様子がはっきりわかります。
残り香はさほど感じられません。
茶葉の時は大きさを感じたのですが、淹れた後の茶殻からは、切りそろえられた感を強く感じます。
基本的に、これ以上はもう出ないだろうという感じです。
忘れるくらい長く放置しても、つらい紅茶にならないな、という感じを受けます。
【 能登の紅茶いやひめ2021 この 和紅茶 での飲み方の提案】
この 和紅茶 は、 3~5分ぐらいで淹れて、和菓子に合わせてみましょう。
香りが良いので、この香りを生かした食べ物を合わせるのが良いでしょう。
黒糖っぽい香りがしたので、個人的には練りきりや生姜やニッキの効いたお菓子をあわせてみるのも良いかもしれません。
アプローチの仕方が加賀棒茶と同じになるかもしれませんが、同じ食文化圏のお茶ということで、石川県内・金沢市内のお菓子を取り寄せて見るのも一つの楽しみ方かもしれません。
上林金沢茶舗さんの 国産紅茶 をお求めになりたいと思いましたら、ぜひ下記サイトを御覧ください。