【 京都和束紅茶やぶきたオータム812(2019) この和紅茶について】
今日の和紅茶は、京都府の和束紅茶さんの 京都和束紅茶やぶきたオータム812(2019) をご紹介します。
この紅茶は、緑茶などの多く使われている『やぶきた』という品種で作られています。
やぶきたは日本で最も多く使われている品種ですので、日本で一番紅茶に向けての挑戦がされている品種です。
緑茶と紅茶との併用ができるようになれば、数々の茶農家さんの商品開発の幅が広がるためです。
ですが普通の紅茶の様に行くことは少なく、なかなか高品質な紅茶になることがありません。
今回は、この国産紅茶がどの様になったか確認してみましょう。
【茶葉】
茶葉はやや短く揃えられています。
きれいに撚られているので、計量しやすいです。
ほんのりと香ばしさがします。
やぶきたの紅茶は赤くなることが多いのですが、この紅茶は赤身がなく黒いです。
茶葉の印象からも、ちゃんと紅茶になっているなというふうに感じます。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、赤橙色になりました。
香りは、香ばしくアーモンドのような香りがします。
味は、軽く、コクと香ばしさを感じます。
味の系統は、滋納系と望蘭系の間です。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、しっかりとした赤橙色になりました。
香りは、香ばしくアーモンドの香りとごぼうの皮の香りがします。
味は、コクと香ばしさが強く、後でほんのりと渋さを感じます。
【茶殻】
茶殻はきれいに開かれています。
茶葉で受けた印象そのものを茶殻でも感じます。
全体的に短めに裁断されており、形状も短冊型の茶殻です。
新芽に近い茶葉を集めて製茶したと言うよりも、発酵しやすいしっかりした茶葉を集めて製茶したという印象を受けます。
結果として、味と香りがはっきりしている自己主張をする紅茶になったかと思います。
【 京都和束紅茶やぶきたオータム812(2019) この和紅茶での飲み方の提案】
この和紅茶は、香ばしさがメインの紅茶です。
華やかさや甘さを求めるときではなく、少しストレスを感じているときのリラックスや切り替えの時に飲まれるのが良いでしょう。
日頃からコーヒーを気分の切り替えに使っている人は、この紅茶を同じ様に使うことができます。
『コーヒー以外の何かを飲みたいけれど、他の飲み物ではいまいち物足りない』という人には、丁度いい紅茶と言えるでしょう。
朝にコーヒーを飲む習慣を持っている人にとって、この紅茶を朝に飲むという選択もできます。
種類の違う香ばしさが、また新鮮な気分にさせてくれることでしょう。
和束紅茶にご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。