【 矢部紅茶SNOWING MOUNTAIN TEA2019 この和紅茶について】
今日の和紅茶は、福岡県のお茶の千代乃園さんの 矢部紅茶SNOWING MOUNTAIN TEA2019 をご紹介します。
福岡県は八女茶を始めとする高品質なお茶の生産地として知られています。
内陸に位置する土地柄、お茶に適した気候と、九州でも北部にあるので寒暖の差があり、その環境が良質なお茶づくりを育んでいると言われています。
同じく紅茶の生産も盛んで、隣の熊本県山鹿市が日本の紅茶の生産拠点となっていた経緯もあり、多くの茶農家さんが紅茶づくりを行っています。
この国産紅茶がどの様になったか確認してみましょう。
【茶葉】
お茶の品種はべにふうきです。
紅茶の品種です。
茶葉は裁断なくつくられ、色目も濃いです。
大きくぎっちりと撚られています。
重さがあり、茶葉の量が少なく見えます。
密度の高いお茶づくりをしているのかと思われます。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、薄めの赤橙色になりました。
香りは、ワラのような香りとごぼうの皮のような香りがします。
味は、かすかにコクを感じます。じっと待ってると、ココナッツミルクの様な香りがしてきます。
味の系統は、滋納系です。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、やや濃い赤橙色になりました。
香りは、かすかにワラっぽい香りがしますが、レーズンやドライイチジクのようなドライフルーツのような香りがします。
味は、酸味と渋みがぐっと表に出てきました。
味の系統は、清廉系と望蘭系の間で望蘭系です。
時間を置くと、本来の力強さが出てきました。
【茶殻】
茶殻は、元々の茶葉の形を戻し、全部大きく開いて肉厚です。
淹れる前の形からは考えられないくらい広い茶殻で、意識的にこの様な形や大きさを選んで摘んだのかなという感じが受けます。
全体的に台湾紅茶っぽく、日本の紅茶というイメージで淹れていたら、多分完全に違うものになるでしょう。
時間を経てばじっくりと出てくる事を考えると、普通の紅茶の淹れ方をするよりも、台湾紅茶や中国紅茶の様に短めに煎を重ねながら淹れているのが良いのかもしれません。
【 矢部紅茶SNOWING MOUNTAIN TEA2019 この和紅茶での飲み方の提案】
この和紅茶は、短い時間ではさほど個性が出ませんでしたが、じっくり置くと味も香りもぐっと深くなりました。
最初から長く淹れて味と香りを強くする方法をとるか、それとも短めの時間で何回も淹れるかと、その時の好みによって淹れ分けてもいいと思います。
前者をすればぐっとストロングな紅茶を楽しめますし、後者をすれば時間の経過とともに変化するお茶を楽しめます。
お茶を楽しむか時間を楽しむかという、どこに重点を置くかで使い分けができるので、お茶をメインにしたティータイムを過ごせるのではないでしょうか。
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