【 天香2017 : この和紅茶について】
天香2017 は、佐賀の和紅茶専門店紅葉(くれは)さんで販売されていた紅茶です。
このお店は、店主が全国いろんな国産紅茶からセレクトをし、一般向け販売や卸などを行っております。
通販でも入手可能ですので、一度ご覧いただければと思います。
今回の紅茶は、井村製茶さんで作られた紅茶を元に商品にしているものです。
紅葉さんのと井村製茶さんのとでどのように違うか確認しやすいように、過去の記事をご覧いただければと思います。
【 天香2017 茶葉】
茶葉は小さめです。
出が良いように裁断していると思われます。
少しだけ茎が混ざってます。
撚り方は、捻って細くしているというよりも畳まれているという感じです。
色は濃いめです。
発酵を強めにしてるのかと思われます。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、赤橙です。という感じであるんですが、表現的には『真紅です』というのが近いです。
香りは、最初にミルキーな香りが立ち上がりました。渋さを含んだバニラっぽい香りがします。
味は、軽く渋さと香ばしさが広がります。
味の系統は、望蘭系です。多分べにふうきを使ってるんだと思う雰囲気です。
3分でも充分コシの強い紅茶感を楽しめます。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、濃い赤橙になりました。こちらも表現的には『深い真紅』になりました。
香りは、バニラっぽい香りとぶどうの皮のような軽い刺激を含んだフルーティーな香りが見え隠れします。
味は、渋さがぐっと表に出てきました。合わせて、コクと甘さが追いかけてきます。
【茶殻】
茶殻は折りたたまれていた形状から、一気に開いた感じです。
ただ、思った以上に細かい茶葉が多いです。
裁断機にあてたというよりも、崩したかなという印象を受けます。
大ぶりの茶葉のから崩すことで、お湯の中での抽出率を良くしていたのかもしれないです。
3分で非常に味コシ共に強い紅茶になっていたのも頷けます。
この紅茶はその時間で淹れても味も香りも濃い紅茶になります。
甘さを押し出したお菓子との相性は良さそうです。
焼き菓子の香りにも負けませんし、クリーム系のお菓子の味にも負けません。
脇役的な位置づけの紅茶が多い中で、主役と伍するそんな強い紅茶と感じました。
今年最後の試飲紅茶は、ある意味国産紅茶らしからぬ紅茶になりました。
百人百様の紅茶があるなか、いろんな紅茶の紹介を来年も引き続きしていきたいと思います。