今回の 和紅茶 は、京都府の南山城紅茶プロジェクトの 南山城紅茶おくみどり2012SF をご紹介します。
【 南山城紅茶おくみどり2012SF この 和紅茶 について】
この 国産紅茶 は、南山城村で『京ふか冠』という深蒸し茶を作っていらっしゃる辻本製茶さんのおくみどりを使って作った紅茶です。
摘んだ時期が、1番茶と2番茶の間で、本人曰く『1.5茶』という間の時期を狙って均した茶葉を使ってます。
茶葉はほぼ一芯二葉から一葉で、緑茶に使うような茶葉をもって来ていたそうです。
ちなみに、この紅茶は今年は天候の都合でつくれませんでしたでの、
全国で手に入るのは、大阪十三の『茶淹』さんだけになりました。
(数ヶ月前までは、京都聖護院の竹村玉翠園さんでも扱ってたのですが、売り切れました。)
僕の手元にもいくつか残ってますが残念ながらこれは売り物じゃありません。
※この品種の南山城紅茶は2012年限定発売でした。
【 南山城紅茶おくみどり2012SF 茶葉】
茶葉は細くて細かくてつんつんしてます。
基本的に、大きくざっくり摘み取った茶葉を使ってないので、細かい茶葉が目立ちます。
これは、どういう条件で摘み取ったのか知ってるから言える話なんですけどね。
入れる前から、香りが際立ってる不思議な茶葉です。
【水色】
水色は赤茶色の茶色寄りです。
香りはポン菓子のような香りです。
味は軽く渋い感じもしますが、香ばしさが鼻から抜けます。
味は、全体的に薄いですね。
これも5分以上推奨ってことでしょうか。
温度が落ち着いたら、軽く酸味が出てきましたが、ライトで飲みやすいです。
長時間淹れたらどうなるでしょうか。
水色は3倍以上赤が濃いです。
香りは基本的に変わりませんが、甘さが深くなってます。
味は酸味がやや自己主張してきました。渋みとか苦味はさほど感じません。
評価が難しいな・・・っていつも思います。
番茶っぽいわけではないです。かと言って紅茶らしくもない。でもコーヒーよりの紅茶でもない。
でも、香ばしくて濃いのにライトという矛盾が同居した紅茶なんですよね。
でもやはり、しいて言えばコーヒーよりかな・・・
緑茶品種で丁寧に作ると、ルフナに近くなるのかなとか思ってきます。
華やかな香りは望めないけど甘くて深い香りになる。
そんで香ばしさが際立ってくる。
まさしくルフナだなって感じです。
(現実では、ルフナに到達した国産紅茶があるわけじゃないですが)
【茶殻】
茶殻は、どちらかといえば膨らんだ系です。
『茶葉がそのまま大きくなった』の典型と思います。
茶葉と茶殻の写真を並べてみても、『ツンツンした茶葉がそのままツンツンした茶殻になった』という感じが受けられます。
なんとまぁ、不思議な茶殻だと思うわけです。
紅茶じゃないですが、中国緑茶とか一芯だけ摘んだものなど開かずにそのまま大きくなることもあるので、そういうことかななんて思ったりします。
来年こそは、次の製造期待します。
南山城紅茶プロジェクト・道の駅お茶の京都みなみやましろ村さんの 国産紅茶 にご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。