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和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)を国産紅茶専門家が試飲してみた

投稿日:2022年9月13日

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)が2022年9月13日に販売しました。

2022年4月5日に販売された「和紅茶」の第二弾になります。

その際の試飲記事につきましては、こちらにて紹介をしています。
ぜひご覧ください。

アサヒ飲料和紅茶無糖ストレートを国産紅茶専門家が試飲してみた:https://manager-room.kyo-kure.com/archives/14678/

今回のアサヒ飲料の和紅茶は、『鹿児島県産一番茶を100%使用した』という内容でした。
どのような和紅茶になったか楽しみです。

これから試飲をしていきたいと思います。

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)について

この商品は、大手飲料メーカーアサヒ飲料が販売した新製品です。

鹿児島県産の和紅茶を使い作った無糖紅茶飲料です。

味は、前回と同じく、「茶師十段(茶審査技術十段(最高位))」の六代目・東 源兵衛(ひがし げんべい)氏監修のもと作られたということです。

煎茶のプロフェッショナルがどのような紅茶に仕上げてきているか楽しみです。

この国産紅茶が、どの様な紅茶になったか確認してみましょう。

ニュースリリース:鹿児島県産一番茶を100%使用した「和紅茶」第2弾商品 https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2022/pick_0824.html

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)の水色・味・香り

今回のテイスティングは、常温とホットと両面から確認してみました。

常温はいわゆるアイスティーの状態です。
これは、お店で買って外で飲むことを想定しています。

ホットは現状あり得ない状態を想定しています。
この容器のまま、冬に持ち越すことは無いと思っています。
ですが、そのような変化をするかというのを確認してみます。

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料) ボトル

アイスで試飲

常温で飲んでみます。

水色は、明るめの赤橙色です。とても透明感が高いです。

香りは、清涼感のある、柑橘系の香りがします。
レモンとかライムとか若いオレンジとか、そういう感じの香りです。
前回もそのような香りがしましたが、今回は寄りはっきりと柑橘系の香りに寄ってます。

『香料を加えてるな』ってのは、はっきりとわかります。

味は、さっぱりとしてます。が、雰囲気として、オレンジを口に含んでいる感じです。
渋さもコクも感じません。

人によっては、お茶じゃなくて、甘くない柑橘系ドリンクを飲んでるような雰囲気がするかもしれません。
ファーストフラッシュの紅茶という印象なのでしょうが、香りに引っ張られて、軽すぎるという印象です。

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料) カップ

ホットで試飲

ホットで飲んでみます。

水色は、明るめの赤橙色です。とても透明感が高いです。
これは、常温でも同じです。

香りは、柑橘系の香りに少しだけ渋みが乗っかってきました。
ただ、紅茶らしい渋みと言う感じではありません。
グレープフルーツとか、強めのアールグレイのような感じです。

味は、和紅茶らしい、滋納系の滋味のあるコクを感じます。
枝やごぼうのようなドライでウッディな感じの風味に、柑橘系のやや渋めの爽やかさが乗っているような感じです。

もしかすると、ホットにするほうが飲みやすい、と思う人がいるかも知れません。
個性がはっきり出てますが、穏やかな口当たりです。

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)のを飲んだ印象

第一段とくらべて、圧倒的に柑橘系感が強いです。

ファーストフラッシュということで、渋かったり、グリニッシュだったり、フラワリーだったりということを期待してました。

ですが、実際は、かなりフルーティーです。
和紅茶を使って、ストレートで飲みきれるアールグレイを作ってきた、という感じです。

じっくりと粘れば、紅茶らしい風味を感じます。
ですが、それを倍以上上回る柑橘系の香りと味を意識させます。

圧倒的に、クリアなアールグレイです。

和紅茶無糖ストレートファーストリーフ(アサヒ飲料)の飲み方の提案

アイスでもホットでも、この紅茶単体でゴクゴクと飲んでいたい、という雰囲気を感じました。

ここまで圧倒的に柑橘系さに振り切られると、返って気分が良いです。

「外国のライトな紅茶のファーストフラッシュは、渋さと柑橘系の香りがとてもしますよね。そこから渋さを除いたのがこれです」
といいきれば、言い切れてしまします。

実際、柑橘系の香りがとても強い外国のファーストフラッシュの紅茶はあります。
その紅茶は、同時に渋さも兼ね備えていて、お茶の風味も顔を出してきます。

その紅茶の渋さ・風味を抑え込んで、ほんのりコクを乗せてくる、と言う感じでこの紅茶の個性だなと感じました。

ゆえに、アイスでもホットでも、それ単体で飲んでいたいようなお茶だと感じました。

むしろ、食べ物は邪魔になります。
お茶だけが良いです。
そう感じました。

最後に

今回のアサヒ飲料の和紅茶は、「ファーストリーフ」ということなので、どのような若くて青々しい紅茶になるだろうか、という思いでいました。

ですが、実際は、前回よりも柑橘系方面に突き抜けて、「これ、グレープフルーツジュースじゃね?」と思うような風味でした。

和紅茶に柑橘系はよく合います。
なので、和紅茶のアールグレイは、なかなか相性が良いです。
その方面に振り切った潔さを感じます。

お茶と言うには物足りないのが本音です。
ですが「これは和紅茶アールグレイです。」と言い切ることによって、「なるほど、アールグレイなんだ」と納得できます。

この第二段は、このアサヒ飲料の和紅茶の今後の方向づけをはっきりさせる商品になったのではないでしょうか。

次は、どんな「アールグレイ」に仕上がってくるか、楽しみです。
アサヒ飲料の和紅茶の今後の展開が楽しみです。

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