お茶 紅茶

和紅茶のおすすめをそのまま信用してはダメな理由

投稿日:2022年2月6日

和紅茶のおすすめをそのまま信用してはダメな理由を知る前に、和紅茶とは何か、ということをご存知でない方はこちらを御覧ください。

和紅茶とはなにか|京都紅茶道部支配人室

みなさんは、和紅茶を知りたい時、買いたい時、『和紅茶 おすすめ』と検索していませんか。

思う希望にダイレクトに届き、望んだ結果が得られると期待している人がほとんどでしょう。

ですが、その検索結果をみて、本当に望んだ結果が表示されましたでしょうか。

多くの方は、2~3サイト眺めて、「なんか違うな」と感じて、違う手段で調べてしまっていると思います。

実はそれには原因があったのです。

『和紅茶 おすすめ』は、本当は貴方におすすめしてなかったのです。
今回は、なぜこのような結果になってるのか、そしてそのまま信用しては行けない理由を紹介します。

合わせて、どうすれば望んでる和紅茶のおすすめに出会えるかという考え方も含めて紹介します。
この内容を把握した上で、もう一度検索すると違う見え方がすることでしょう。

ぜひ、皆様の和紅茶の生活にお役立てください。

和紅茶のおすすめを知るために◯✕の基準をもちましょう

和紅茶のおすすめをそのまま信用してはダメ

冒頭でも書きましたが、『和紅茶 おすすめ』で検索してでてきたサイトを全て信用してはいけません。

その結果は、今の貴方におすすめではないからです。
貴方の希望に叶う和紅茶が見つからず、なんとなく購入して飲んでいても「なんか違う」と感じるでしょう。
そして、二度と和紅茶を買わなくなるでしょう。

本当に自分に合う和紅茶があるのに、それに出会えずに「和紅茶は全てダメだ」と思ってしまうのです。
そういう事にならないよう、この章ではその原因についてご紹介します。

『和紅茶 おすすめ』でちゃんと飲んで評価してるサイトがない

まず、『和紅茶 おすすめ』で表示されるサイトの殆どは、ちゃんと和紅茶を飲んで作っていません。

結果として、以下のようなサイトが表示されています。

  • 通販サイト
  • 紹介だけするアフィリエイトサイト

通販サイトは、ただ単に商品を並べているだけです。
紹介だけするアフィリエイトサイトは、いろんなサイトから拾ってきた情報を並べてそれらしく説明し、自分が売りたい商品を並べてるだけです。

これらのサイトを信用して『和紅茶 おすすめ』として買うことは適当でしょうか。
本当におすすめであれば、和紅茶に対する見識や情報量が多くある必要があります。

和紅茶は飲み物です。
ただし、それ一つで完結せず、必ず食べ物やシチュエーションなどいろいろな複合要因が求められます。

和紅茶のおすすめを選ぶ前提に、「コンサルティング」のような要素が不可欠なのです。

知名度や有名人のおすすめで選ぶならその範囲には入りません。
和紅茶の信用ではなく、知名度や有名人に依存するからです。
買う人の好みは関係ないのです。

ですが買う人の好み・生活に直結する『和紅茶 おすすめ』というキーワードであれば話は別です。

本当におすすめされるべき和紅茶を探すなら、今の状態で探すのは不適当というわけです。

日本にちゃんと和紅茶を飲み比べている人が少ない

日本には、和紅茶をちゃんと数多く飲んで評価できる人が少ないです。

全くゼロではありません。
全国の紅茶好きの更に一部の人が和紅茶を集めてます。
ですが数が少なすぎるのです。

更に、ネットで飲み比べて紹介している人がいなさすぎるのです。
原因としては、和紅茶そのものが検索・閲覧に至ってないという事があります。

例えば、気になる商品を見つけたらその名前を検索して評判を調べます。
和紅茶ではその行動をする人が見られません。

結果として、各商品各茶園の和紅茶を飲んで感想を書くという事が、ただのメモ扱いになってしまっています。
そのため、ネットでは「読まれないものは書かない」という文化が作用し、誰も書かなくなります。

これは、ブログを書かないだけの問題ではありません。

  • 和紅茶を収集してる人が少ない
  • 和紅茶の商品名を検索する人が少ない

この二重の原因の結果、『和紅茶 おすすめ』の検索結果には、和紅茶の売り込みの記事ばかりが並ぶことになりました。

『和紅茶なんて知らないから名前で調べられないじゃん』
という意見もありますが、和紅茶を知る切っ掛けの商品があったはずです。

もし多くの和紅茶の試飲ブログを書いている人がいたら、その商品名からたどり着き、一緒に他の和紅茶の記事も読むことでしょう。
そういう機会が失われているというのが現状です。

和紅茶のおすすめを信用してはいけない5つの理由

ここから、ネットで調べた『和紅茶 おすすめ』という事をそのまま信用していけない理由をご紹介します。

上記の項目では現状を説明しました。
この項目では、そこから深堀りをして、現在の和紅茶に関する検索結果の問題についてご紹介します。

これらを頭にいれながら、今後の検索して出てきた和紅茶の紹介サイトを御覧いただければと思います。

和紅茶の商品が並んでるだけで特徴がわからない

大手通販サイトなどで販売してるスタイルです。

和紅茶を並べるだけで、中身はよくわかりません。
結果、パッケージやメーカーの知名度で購入します。

そして、飲んだ結果、自分の期待した味と違うので和紅茶に対して期待しなくなります。

多くの人は、この様に和紅茶への評価を下げていくことになります。

なぜそういうことになるのでしょうか。
それは商品ページそのものから、和紅茶の特徴を知る要素が無いからです。

なにも知らないと自分の印象だけで買うことになります。
そして多くの和紅茶は普通の人の紅茶に対する印象と違う味や香りです。

結果、「ひどくがっかりな紅茶だ」という印象を与えてしまうのです。

中身の特徴をつかめない商品が並んでるだけ和紅茶はよくご検討ください。

和紅茶のおすすめと言う割に、情報が足りない、嘘が多い

次は、和紅茶そのものに対する知識量や情報量が少なかったり、そもそも嘘の説明をしていたりすることです。

よくある和紅茶の説明としては、
『和紅茶は、渋さがなく、優しい味わいと、穏やかな香りが特徴です』
というものです。

これは、多くの人達が「和」というイメージに合わせた説明で、和紅茶というものの説明として不適当です。

和紅茶にはいろんな味や香りの紅茶があります。
それこそ海外の紅茶に負けないくらい種類が豊富です。
同時に、海外の紅茶にも『渋さがなく、優しい味わいと、穏やかな香りが特徴』というものはあります。

ゆえに、和紅茶の特徴して説明されている説明は、和紅茶の説明として不適当なのです。
多くの場合、自分の扱う紅茶がそのタイプだからわざわざ認知の刷り込みのために説明をしてます。

それで、和紅茶の専門サイトだと言えるのでしょうか。

なお、和紅茶の説明として佐賀の和紅茶専門店紅葉さんではこの3種類を説明としてます。

  • 滋納(じな):緑茶品種を醗酵させ、うま味を引き出すような仕上がり
  • 清廉(せいれん):すっきりした香り
  • 望欄(ぼうらん):海外紅茶に近い味わい

※参照:和紅茶専門店紅葉:和紅茶の分類と美味しい淹れ方より

ぜひ、和紅茶の特徴を知るにはこちらをご参考ください。

これだけではなく、もっと数多くの情報不足や嘘の説明があります。
そちらに注意を払っていただけると幸いです。

和紅茶のおすすめなのに、どこからかコピーしたような情報ばかり紹介してる

次に、和紅茶のおすすめとして専門知識を生かしてるのに、コピーしたような内容ばかり紹介してることです。

「紅茶の専門家の私は、」「京都で生まれ育ってお茶に詳しい私は、」などと書いている方がよく他記事のコピーばかり使っている事が多いです。

内容としては、和紅茶の味が先に紹介した『渋さがなく、優しい味わいと、穏やかな香りが特徴』だけの点です。

あと、紅茶なのにわざわざ緑茶の様に温度低めに勧めたり、わざわざ煎茶の茶器で淹れさせようとする事もあります。

和紅茶と言えども紅茶です。
海外の紅茶と同じ様に淹れて、美味しさを出せることが原則です。

「和」という言葉にごまかされて、紅茶としての情報を有耶無耶にするためにコピーした情報の継ぎ接ぎをしてるサイトが多く見られます。

この件については、紅茶について少し勉強していただければ騙されないことですので、ぜひ紅茶ついて興味を持っていただければありがたいです。

間違った情報書いたサイトから、間違った情報をコピーしてる和紅茶のサイトにご注意ください。

買う相手のライフスタイルを想像できてない。

次に、和紅茶を買う人のライフスタイルを想像できていない点です。

こちらも和紅茶を売りたいばかりに特徴だけを書いているサイトに多い傾向です。

紅茶は嗜好品です。
和紅茶も嗜好品です。

嗜好品ということは、飲む人のライフスタイルに合うかどうかが重要です。
和紅茶がどれだけ素晴らしいかとかは関係ありません。

ライフスタイルに合わせるというのはこういうことです。

薄味や控えめの味付けが好みの人には、滋納(じな)が合います。
すこし刺激の強い味や華やか料理が好きな人は、清廉(せいれん)が合います。
濃くてどっしりした味が好きな人は、望欄(ぼうらん)が合います。

この様に、まず先に、人の味の好みに合わせる事が重要です。
その後に、食べ合わせなどを考えます。

ここまでして「和紅茶の紹介」なのです。
ただ単に和紅茶を置いたり優れてる所を並べるだけでは押し付けと同じです。
なにも特徴も良さを感じることは出来ません。

和紅茶のおすすめページを作ってる本人が和紅茶を飲んでない可能性が高い

次に、和紅茶のおすすめと言いながら、書いてる本人が和紅茶を飲んでいない可能性が高いことです。

こういう内容を書いている紹介の場合、ほぼ飲んでません。

  • 味や香りの説明が無い
  • 説明が薄い
  • 和紅茶を使った提案が無い
  • 現物写真がない
  • 和紅茶の概念説明だけしか書いてない

つまり、文章そのものが、自分の印象と別サイトからのコピーなのです。

前に触れましたとおり、日本には和紅茶を数多くの見比べている人が多くありません。
そしてその人達の殆どがブログなどで公開をしてません。
さらに、数少ないブログを検索するすべを、自分でのまずに和紅茶のページを作る人達は知りません。

タイトルがわからなければ検索しようがありません。
特徴を説明出来なければ表現のしようがありません。

現在、和紅茶を勧めているサイトのトップページに表示される多くがこのような状態なのです。
本当に、そのようなページを信用して和紅茶を購入していいのでしょうか。

少し考えていただければ幸いです。

和紅茶のおすすめで楽しいティーライフを送るには

『和紅茶のおすすめ』を正しく理解するために知っておくべき基礎知識

前項まで、指摘を繰り返しさせていただきました。

ですが、多くの方には、ちゃんとした自分にあった和紅茶にたどり着いてほしいです。

そこで、自分にあった和紅茶を見分けるための基礎知識をご紹介します。
これらの基礎知識は、京都紅茶道部として10年以上和紅茶の事に携わった知識です。

細かい事を言えばきりがないですが、これらを押さえれば8割方満足の行く和紅茶を探し出せます。
ぜひ、基礎知識を身に着けて、最適な和紅茶を見つけて楽しんで下さい。

和紅茶の味の種類はたくさんある

先程、和紅茶に3種類の味があるという説明をしました。

他にも、いろんな味や香りがあります。
その点につきまして、日東紅茶さんが「紅茶キャラクターホイール」というものを公開しています。

日東紅茶:紅茶キャラクターホイール 紅茶の表現の体系化

こちらと和紅茶専門店紅葉さんの3分類を組み合わせながら味や香りの判断をしていきます。

味や香りは誰でも客観的に判断できる指標があれば楽になります。
もし、記載されている香りがわからなくなっても、現物を探しに行って香りをかぐことで記憶することが出来ます。

これにより、感じ方が違ったとしても、その物の香りであるという集約ができるので個人ごとの誤差が少なくなります。

ぜひ、和紅茶には味と香りの種類が豊富であること、そしてそれらの判断基準があることを覚えておきましょう。

和紅茶といえども『紅茶』です

和紅茶と言えども、紅茶です。
紅茶ということなので、海外の紅茶と特別違うということはありません。

和紅茶という事で、あたかも日本製は特別だと言う人が居ます。
飲んだこと無い、数を飲んでない人ほど、和紅茶の神話を信じてしまいます。

日本の紅茶市場は世界の紅茶市場です。
世界中からいろんな紅茶が輸入されます。

和紅茶も販売されればすぐに、海外の紅茶との競争にさらされるのです。

そんな中で、「和紅茶だから違う」とは言えないのです。
特別だからと言って、海外の紅茶よりも美味しくなければ、次飲まれません。

それゆえ、和紅茶にも「紅茶としての品質」が求められます。

飲みても「和紅茶も紅茶」と思って接しましょう。
そうすればがっかりする事も少なくなります。

『和紅茶のおすすめ』でネットで買うことだけが、和紅茶を買う手段じゃない

和紅茶のおすすめを買うための手段は、ネットだけではありません。

京都紅茶道部では、和紅茶を買うために現在以下の方法を提案してます。

  • 「地名+和紅茶」でネット検索
  • 近所のお茶の専門店を探す
  • 食品のセレクトショップを探す
  • 近隣や遠方の道の駅を探す
  • 農作物などの出展者がいる手作り市を探す
  • お茶のイベントを探す

中には対面で試飲できる場合もあります。
和紅茶は一つのチャンネルに限らず、色んな方法で探してみましょう。

極論ですが、和紅茶は1~2つ飲んだ程度では自分に合うものが見つかりません。
最低10商品は試してみるのがいいでしょう。

あとは、飲んだ評価が客観的な試飲記事を読んで、自分に合いそうだと思ったものを取り寄せてください。

和紅茶について知りたい人は、以下のサイトをご紹介します。
日本の和紅茶専門店のパイオニアです。
ぜひお役立てください。

2022年現在、和紅茶の事を正確に知るためにおすすめのサイト
和紅茶専門店紅葉
メインは販売だけどトップページにわかりやすく書いてある

和紅茶専門店紅葉・ブログ
長年に渡る和紅茶に対する試行錯誤が紹介されてる。
圧倒的な検証量。

最後に~和紅茶のおすすめページを活用するために~

和紅茶を選ぶときは、自分のライフスタイルに合うかわかる情報を見ようとしてください。

正直、和紅茶のネット上の情報は、まだ玉石混交です。
どれだけいい和紅茶を作っても、ネットでは紹介されません。
そして、ネットに上げてる人の多くは自分が売りたい和紅茶を曲解して紹介します。

決して飲み手に対して有益なものばかりではない状態です。

その中で、和紅茶の情報を得て、確かな和紅茶を飲んで欲しいと願ってます。

そのために、「自分の生活や嗜好にあった和紅茶を見つける基礎知識」が必要です。

めんどくさいかもしれませんが、それが和紅茶にがっかりしない為の最善の方法です。

ぜひ、「自分にとって何が美味しく感じるか」を知って、和紅茶をお試しください。
皆さんのティーライフが楽しいものになることを願ってます。

和紅茶のおすすめを知って、和紅茶を楽しもう

なお、私達は通販サイト「京都紅茶道部紅茶仲介部」を運営してます。
京都紅茶道部紅茶仲介部
こちらは、10年以上に渡る和紅茶の知見を元に、独自にいろんな和紅茶を混ぜ合わせて作ってます。

味も香りもわかってるもので、活用法もご紹介してます。
もし、単一農園・単一品種にこだわりが無いようでしたらご検討に入れていただけると幸いです。

-お茶, 紅茶

執筆者:

関連記事

岡山の地紅茶を探すには

岡山県の地紅茶をさがすには 岡山県の地紅茶を知る前に、地紅茶とは何か、ということをご存知でない方はこちらを御覧ください。 地紅茶とはなにか|京都紅茶道部支配人室 岡山県の紅茶と言うと、今は高梁市の高梁 …

三重県の和紅茶について詳しくなろう

三重県の和紅茶についてご存知ですか? お茶の産地として、三重県が有名だったことをご存知でしょうか。 三重県は、静岡県・鹿児島県に次ぐ、日本第3位のお茶生産地です。 (ちなみに、4位は宮崎県、5位は京都 …

和紅茶を通販で買うには

和紅茶を通販で買う前に、和紅茶とは何か、ということをご存知でない方はこちらを御覧ください。 和紅茶とはなにか|京都紅茶道部支配人室 お茶を買うと言うと、今ではいろんな方法があります。 量販店 専門店 …

no image

11月1日の記念日って、どのくらいあるとおもいますか?

11月1日は思いがけない記念日がたくさんあります。 (と言うか、毎日は何か記念日がたくさん・・・・) ・灯台記念日 ・点字記念日 ・自衛隊記念日 ・寿司の日 ・犬の日 ・本格焼酎の日 ・泡盛の日 ・計 …

ルピシアの紅茶がまずいと思っている方へ

ルピシアの紅茶がまずいという話をよく聞きます。 実際、検索キーワードを調べるサービスで調べてみると、それなりに検索がされているようです。 ですが、検索してでてくる結果は、必ずしもそうではありません。 …

アーカイブ