【 京都和束紅茶ふきみオータム915(2019) この紅茶について】
今日の和紅茶は、京都府の和束紅茶さんの 京都和束紅茶ふきみオータム915(2019) をご紹介します。
和束紅茶さんは2018年まで、秋の製品を作ってきませんでした。
春夏を中心に製茶を行い、香りのやさしい、そしてその中での個性化を測ってきました。
2019年からは、秋の生産も開始し、更に味の追求も開始しました。
現在日本の紅茶を生産する農家としては珍しい春・夏・秋の生産体制となります。
この国産紅茶がどの様になったか確認し見たいと思います。
【茶葉】
茶葉は全体的に赤みがかっていて、やや粉っぽいです。
大きさも大きく、茶葉が撚られているというよりも、大きな枝が沢山あるように見えます。
一つ一つが太くてどっしりしてます。
非常に重量感のある茶葉です。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色は、赤橙色になりました。
香りは、わらっぽい香りです。
味は、スッキリとした味わいです。口に含んだ時に、青い稲っぽい風味がしますが、すっとひいてスッキリします。
味の系統は、滋納系です。
しばらく淹れると、このようになりました。
水色は、少しだけ濃いめの赤橙色になりました。3分のときよりもすこし濃い程度です。
香りは、より穀物っぽい香りが強くなりました。
味は、コクと酸味が強くなりました。特に酸味の自己主張が強くなりました。
【茶殻】
やや硬そうな茶葉が、がっしりと開いた感じです。
普段見るお茶とは違う感じを受けます。
番茶やほうじ茶に使うような、そういう印象を受けます。
茶葉の時も硬いイメージを受けましたが、それが茶殻でも同じでした。
ただ硬い茶葉は総じて出が遅い傾向があるのですが、これはそうではありませんでした。
オータムだから、長期間陽の光を浴びていたり養分を吸っていたりと、元々濃度の高い茶葉だったのかなと思わされます。
【 京都和束紅茶ふきみオータム915(2019) この和紅茶での飲み方の提案】
この和紅茶は、出が早く、スッキリしていますが、時間が経つと酸味が主体となります。
ストレートで飲みたい場合は3分ぐらいが目安です。
酸味を生かして、なにかに使いたい場合は、長時間淹れましょう。
ストレートの場合、この茶葉をそのまま使うよりも軽く潰して細かくして淹れると良いでしょう。
優しい香りと味の和紅茶らしい紅茶が1~2分で楽しめますので、時間が無い方などはおすすめです。
長時間淹れると酸味がきつくなります。
なので、いっそのこと柑橘系のフルーツなどをガンガン突っ込んで、フルーツティにするのもいいでしょう。
その際は、アイスティーにするのもいいでしょう。
長時間淹れて飲みにくいなと感じますが、何かと合わせる相性が良くなる傾向がありますので、ぜひ材料としての活用を試してみて下さい。
和束紅茶にご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。