三井農林さんの「 紅茶キャラクターホイール 」
知ったのは実は最近でした。
日東紅茶でおなじみの日本最大の紅茶輸入商社三井農林さんが、紅茶の特徴をわかりやすく分類する為の「 紅茶キャラクターホイール 」と言うものを作られてました。
(参照: 紅茶の美味しさを多くの人と共有するツール「紅茶キャラクターホイール」を開発
このホールの、アロマ(香り)とテイスト(味)とカラー(水色)で紅茶を分類していきます。
自分のよく飲む紅茶を他人に説明する時に、この分類をすると客観的に伝わりやすいです。
三井農林さんの例としては、これを紅茶の代表産地の分類として取り上げておられました。
こうすると、特徴が客観的に伝わり、初めて飲む人の参考に成りやすいです。
国産紅茶ではどう当てはめるのか
では、国産紅茶の場合はどうでしょう。
よく分類として使われる3分類『滋納系』『清廉系』『望蘭系』で分類してみましょう。
・滋納系
アロマ:わら、落ち葉、木くず
テイスト:甘み、とろみ、旨味
カラー:橙色、赤橙、濃い赤橙
・清廉系
アロマ:すずらん、ジャスミン、すみれ、若草、青葉、春菊
テイスト:渋み、甘み
カラー:赤みのある黄色、橙色
・望蘭系
アロマ:カラメル、ココア、燻製、焦げ、はちみつ、バニラ、ハニーポテト
テイスト:渋み、コク
カラー:濃い赤橙色、暗い赤橙色
わかりやすいのが、各々の分類は以下の系統に成りやすいです。
滋納:Woody
清廉:Green,Flowery
望蘭:Roast,Sweet,Fruity
これを知っておくだけでも、『あ、これ、~系の国産紅茶だ』ってわかって楽しくなります。
『自分の知ってる表現』と『相手が知ってる表現』の共通で認知の共有化
紅茶の味や香りは、自分だけわかってても良いかもしれませんが、それを勧める時にはやはり『共通語』が必要になります。
みんな紅葉の岡本さんの3分類を知ってるわけじゃありません。
そして、その3分類も「自分の体験で知った3分類」に成りかねません。
そこで、実際にあるものの香りや味など、みんなが比較的共有しやすいものがあれば、それを元に表現の『共通語』を作る事ができます。
それによって、食べ物とのマッチングの精度も高まりますし、より紅茶を取り巻く環境も楽しくなるのではないでしょうか。
みんなと共有できる感覚は、非常に楽しい世界を作れるものです。