お茶のお店

和紅茶の専門店を調べたい人へ

投稿日:2022年2月11日

和紅茶の専門店を調べて知る前に、和紅茶とは何か、ということをご存知でない方はこちらを御覧ください。

和紅茶とはなにか|京都紅茶道部支配人室

思いの外、京都の和紅茶専門店を探してる人が多いようです。
ですが、京都って和紅茶の専門店はありません。

日本茶の専門店(カフェを併設してない)は多いです。
住宅地の合間を縫うように日本茶のお店はあります。
ですがそれは、あくまでも地域の人達に向けて長年経営してきた店です。

意外と、その地域以外の人達向けではありません。

そこで、有名な日本茶専門店が出てきます。
市内でもありますし、宇治にも多いです。

京都で和紅茶を扱っているお店はそういうお店でしょうか。

「京都で和紅茶」というのは、イメージとして合うかもしれません。
もしお探しの場合は、日本茶専門店をお探しください。

今回は京都だけにとどまらず、和紅茶の専門店ならびに取り扱いのお店について紹介します。

和紅茶を扱うお店が増えている現状

全国的に数えると、和紅茶を取り扱うお店は増えてます。

それは、和紅茶の品質が高くなっているからというわけではありません。
認知が広がったこと、注目のメニューを作りたいことなど挙げられます。

そのため、いままでリーフから紅茶を淹れたこと無いようなお店まで和紅茶を扱い始めました。

結果「和紅茶は日本のお茶だから煎茶と同じ様に淹れればいいわ」という誤解が生まれてきました。
普通の紅茶の淹れ方と和紅茶はセットのはずですがなかなかしんようしないようです。

それを踏まえて、和紅茶を置く原因を考えてみましょう。

日本茶の消費が減少して、紅茶を扱っている

現在、国内の煎茶・日本茶の消費量が減少しています。

小売店ベースだけで売れていないわけではなく、それに合わせてお茶の生産量も減り続けています。

ここでお茶の単価が高ければ帳尻が合うのですが、売れていないから減っているので、単価も下がり続けます。

結果、最近の緑茶の取引価格は下落の一途をたどってます。
多くの茶農家さんは廃業を余儀なくされ、最近10年で全国の茶農家は半減しました。

抹茶の世界的ブームを受けて、原料の碾茶の生産が増えたのですが、茶農家減少の歯止めになることはありませんでした。

そこで、他にもお茶を作って売る事が必要とされました。
そのため紅茶の生産と販売がされるようになりました。

冒頭で紹介した「日本茶のお店が紅茶を扱ってる」というのはこういう現状があります。

紅茶のプロではないので、「美味しい紅茶の淹れ方」というのを必ずしも提供できないという問題もあります。

和紅茶を扱うということで珍しさをアピールする

まだ、多くの店で和紅茶を扱えるほど潤沢に作られていません。

和紅茶は、ほしいといえばすぐに手に入るルートを確保できるものではないのです。

仕入れをしている問屋が和紅茶を扱ってる保証はありません。
そしてそれが、味や香りが保証されているものでもありません。

飲食店などが仲介で和紅茶を仕入れようとすると、限られた選択肢の中から選ばなければいけません。

例えば、直接複数の農家と取引があるお店は、多くの紅茶から最適な品質のロットを選んで提供できます。
品質を担保できないのが現状です。

それでも絶対量が少ない、多くの店が購入ルートを持たないため、まだ和紅茶で差別化が出来ます。

喫茶店などでメニューに加えるのは品質ではなく、珍しさのためです。
実際、積極的にアピールしてる店以外、お客さんが頼まないので動きが鈍いです。

茶農家さん達の紅茶生産を応援するために販売してる

先2つの項目で、あまりよろしくない話が続きましたので、こちらは明るい話です。

この10年で半減するくらい茶農家が減ったという話をしました。

それを踏まえて、茶農家の皆さんを応援したいというお店が、和紅茶を扱ってる例があります。

多くの茶農家の人達と接点をもち、一つ一つ紅茶を確認して、その紅茶にあった販売方法を考えてくれます。

品質も、及第点以上であれば、お客さんに積極的に勧めます。
専門店であることが多いのですが、こういう理解のあるお店もまた存在しています。

和紅茶とのアプローチで個性を出すお店が多い

増えたとはいえ、まだ品質が高まらない和紅茶ですが、それでも今ある状態で高い価値体験を提供するお店が多くあります。

そういうお店は、元々紅茶との向かい方も真摯で、それと同じ熱意を和紅茶にも向けているお店です。

どの様に和紅茶を活用しているかご紹介します。

多くの和紅茶からセレクトをして、高品質な紅茶だけを提供する専門店が登場している

これは、和紅茶の専門店や、紅茶専門店が行っていることです。

元々、紅茶の良し悪しを見る基本スキルのあるお店は、紅茶に対して一定の基準があります。
そこには和紅茶も海外の紅茶と同じ様に「紅茶」として見る目線を持ってます。

その目で、全国数多くの和紅茶を飲んで判断します。

多くの和紅茶を飲み比べして提供しているお店は、自分自身だけではなくて、いろんなネットワークを持ってます。

そのため、毎年100以上の紅茶を取り寄せれる環境にあり、数多くの紅茶を飲み比べています。
その中で厳選した和紅茶を仕入れて販売しているという次第です。

普段から膨大な量の紅茶を飲んでいるので、味の特徴や傾向を細かく把握しています。

そのためどのようなものを求める人に最適かというソムリエみたいな事もする人もいます。

ぜひ、このような多くの和紅茶をセレクトしてくれる店を探してみて下さい。

デザートや料理などと合わせて、ティーペアリングを和紅茶で行う店が登場している

毎年膨大な数の和紅茶をテイスティング出来る人は、本当に極少数です。

ある意味、選ばれた人というべきでしょう。

では他の人達はどの様に和紅茶を使っているでしょうか。

多くの人達は、自分で探した、もしくは人から勧めてもらった和紅茶を料理やデザートと組み合わせてます。
『ティーペアリング』『フードペアリング』と言われるものです。

多くの和紅茶の中から、ふさわしいものを選び出すのは大変な作業です。
そこで、その部分は他の専門家に任せます。

そして、専門家に対して、自分が作れる料理やデザートにあった和紅茶をセレクトしてもらいます。
数種類の和紅茶のうち、どれがふさわしいかを、選ぶわけです。

この手法は、和紅茶に詳しい専門家が必要ですが、その一人が見つかれば後は展開が簡単です。

そのため、比較的多くの店で導入されています。
このスタイルが一番目にする機会が多いでしょう。

いろんなタイプの和紅茶の専門店

日本で作られた紅茶、和紅茶を扱っているお店は多岐にわたります。

実際のお店はどのようなお店があるのでしょうか。
タイプ別に紹介します。

和紅茶だけの専門店

こちらは、和紅茶専門店です。
文字通り、和紅茶を中心に販売・喫茶をしているお店です。

全国の和紅茶ファンだけではなく、紅茶ファンからも注目される専門店です。

佐賀:和紅茶専門店紅葉

和紅茶専門店紅葉さんは、日本の和紅茶専門店のパイオニアです。

毎年、全国からの数多くの和紅茶をテイスティングし、高品質な和紅茶を販売しています。

店舗も構えていますが、通信販売もしています。
紅葉さんから、購入する飲食店も多く、日本で有数のファンを抱えているお店です。

和紅茶専門店紅葉

東京:サルトリイバラ喫茶室

東京の高円寺にある和紅茶専門店です。

サルトリイバラ喫茶室も、全国の茶農家さんとつながりをもち、数多くの和紅茶をテイスティングしています。
その中からよりすぐった和紅茶のみを提供しています。

常連さんは、クオリティの高いデザートとの組み合わせが大好きだと、通い詰めています。
都会の喧騒の中のお店なのですが、非常に静寂あふれるお店づくりをしてます。

ゆっくりした時間を過ごしたい人が、隠れ家のように来店することが多いそうです。

サルトリイバラ喫茶室

和紅茶も扱ってる紅茶専門店

次は、和紅茶も扱っている紅茶専門店です。

海外のお茶がメインで、いろいろな産地の紅茶の一つとして和紅茶を並べているお店です。
判断基準が高めなので、海外ににた和紅茶を置くことが多いです。

愛知:えいこく屋紅茶店

愛知県の紅茶専門店です。
インド料理屋さんを併設しており、カレーを食べたくなるお店です。

ここでは、「はつもみじ」の紅茶を扱ってます。
一時期、日本有数の品種になりかけましたが、現在では取り扱い店舗が少なく、珍しい品種の紅茶です。

えいこく屋紅茶店

愛知:ティー サロン ユウ

名古屋の紅茶専門店です。

店舗の説明としては、和紅茶を中心とした品揃えをしているお店です。
合わせて、海外の紅茶も取り扱っています。

和紅茶と海外の紅茶を実際に飲み比べてみる事もできるお店です。

アフタヌーンティーセットが注目のお店なので、一度仲のいい人達と行ってみるのもいいでしょう。

ティー サロン ユウ

東京:喫茶去 一芯二葉

東京西荻窪にあるお茶の専門店です。

少数ながらカフェスペースもあります。

和紅茶だけでなく、日本茶や中国茶や台湾茶なども扱ってます。

ここでは、ネパールのジュンチャバリ茶園の紅茶も取り扱っております。
紅茶ファンから、上質な紅茶が購入できると人気のあるお店です。

喫茶去 一芯二葉

京都:サー・トーマス・リプトン

京都にある紅茶を中心とした喫茶店です。

三条、四条、京都駅地下、と3店舗あります。
リプトンの名前を付けたお店が京都だけしかないので、京都観光に来られる方はよく来店されます。

ここでは、京都和束町産の紅茶を提供しています。
穏やかな味わいの紅茶で、非常に人気です。

サー・トーマス・リプトン

京都:麩屋柳緑

京都にある飲食店です。

喫茶店だけではなくレストランも併設しています。
こちらは、京都南山城村の紅茶を提供しています。

お茶だけでは無く、南山城村のデザートも取り扱っています。
正式にというわけではありませんが、京都市内における南山城村のアンテナショップのような事をしています。

麩屋柳緑

農家さん直営の和紅茶の専門店

次に、茶農家さん直営の和紅茶の専門店を紹介します。

今、茶農家さんの間にお茶の製造と合わせてお茶の販売の店を構える人が増えています。
自分で作ったお茶を自分の店舗で売ることで、直接お客の見える環境を作るためです。

そして、その店を拠点に色んなイベントに参加をしています。

併設して、カフェを経営している方も多いです。
今回は、そのようなカフェを併設して経営している茶農家さんをご紹介します。

静岡:グリーンエイトカフェ

静岡の茶農家さん方が集まって作った会社「グリーンエイト」の直営カフェです。

グリーンエイトで作った和紅茶だけではなく、他のお茶も販売しています。
実際に口にする人達の感想を直接聞けるお店です。

あと、農家さんなので、他の農作物を使った料理やデザートも提供をしています。

グリーンエイトカフェ

最後に、和紅茶の専門店を知りたい人へ

多くの人の和紅茶の入り口は、やはり、専門店になると思います。

ですが、和紅茶の専門店は、非常に少ないです。
そして、テイスティング量も少なくなってしまいます。

結果として、それは取り扱い量の少なさに現れます。
もしくは、他店と同じような農家からの仕入れになってしまいます。

基本的に有名店や他店で取り扱っている農家は安心して販売できます。
それは品質と量が担保されているからです。

ですが、それが和紅茶の全てでしょうか。

日本には2020年時点で820軒以上のお茶農家が紅茶を作ってます。
ですが、多くの人の目に触れられる和紅茶は、50茶園もありません。

ほとんどの茶農家が、自分で販売しているか、もしくは卸に売っている現状なのです。

日本にはまだまだ隠れた高品質な和紅茶がたくさんあります。

いろんなお店を回ってみて、そしてイベントなどに参加してみて、自分にあった和紅茶を見つけてください。

和紅茶の専門店を探して楽しいティータイムを

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