【 IZUMI BLACK -TEA 2nd Flush 2016 この紅茶について】
今回は、茨城県の吉田茶園さんの IZUMI BLACK -TEA 2nd Flush 2016 をご紹介します。
この紅茶の試飲は2回目です。
前回は2013年に、知り合い(中国茶の専門家)に頂いたものでした。
今回は、地紅茶サミット奈良にて購入しました。
この4年間の間で、この『茨城のお茶』を広めてる人と知り合いにもなりました。
その方からも、他の茨城の紅茶の話を聞き、まだまだ裾野が広がっていることを実感しました。
この紅茶は、「いずみ」という品種で、生産者もすくない「幻の品種」と言われてます。
これは、前の記事でも触れていましたが、どのくらい見かけないかというと、紅茶品種用に開発されたけど、そんなにも広まる前に自由化になってしまい、「ホントは全滅したんじゃないか」と言われてた品種だからです。
同じ希少品種とされている「はつもみじ」とは、スタートが違います。
他の農家さんでも作って欲しいですが、なかなか広まらないこともあります。
なので、この品種は育て続けていただきたいと思ってます。
【 IZUMI BLACK -TEA 2nd Flush 2016 茶葉】
茶葉は、細く撚りが丁寧です。
実は前回試飲した写真と比べているのですが、前よりもより一層茶葉が丁寧に撚られています。
これは経験と蓄積の結果なのでしょうか。
全体的に茶葉の選別や処理も丁寧です。
本当にきれいな茶葉です。
【水色・味・香り】
3分淹れました。
水色はクリアな茶色です。
香りはほのかに甘酸っぱい感じの香りがします。ほのかすぎてわかりません。
味はしっかり出てます。軽く香ばしく、青草の茎をかんだような感じです。
(わけわからなくてすみません)
ここまでのでは、味の系統は、清廉系と滋納系との間くらいです。
ただ、すごく紅茶らしい紅茶です。
3分なのですごく軽いです。
もっと時間をかけたら良いかと思います。
長く淹れると様相は大きく変わりました。
水色は、濃い赤になりました。
香りはSFかオータムナルのアッサムのような甘さを含んだ濃い香りです。
味は、ガッツンと渋く「紅茶品種本領発揮やなぁ」という気がします。
ここまで来ると、清廉でも滋納でもなく望蘭だと思います。
濃い目に淹れると、日本の紅茶という気がしません。
ミルクティーにしたりブランデーを入れたりとかしたいです。
一見すると海外の紅茶といわれてもわかりませんね。
【茶殻】
茶殻は、前回よりも少し短く裁断されている気がします。
長さは計量時のしやすさと結びつきやすいのと、茶葉が似た形状になるので、味がいつでも安定しやすいというのもあります。
そういう意味で、処理の丁寧さが分かります。
香りは、枯れ葉のような感じの香りです。
ちゃんと出きったなと言う感じがします。
海外の紅茶が好きな方にはおすすめできます。
吉田茶園さんにご興味を持たれましたらぜひご覧いただければと思います。