国産紅茶レビュー 愛知県

凍らせて発酵させるお茶

投稿日:2012年9月3日

基本なところに立ち戻りますが、

紅茶のような発酵したお茶の作り方って御存知ですか?

普通にお茶を飲んでる時は意識しませんが知識として、

茶摘み

萎凋(しおらせる)

揉捻(揉み上げる)

発酵(酸化させる)

乾燥

で出来上がります。
(あと、ファイバー・繊維除去、ふるいわけがありますが、省略します)
緑茶は、発酵させませんので、蒸したり釜で加熱したりしてから、揉捻や乾燥させます。
紅茶はこのプロセスです。
烏龍茶と言われる『青茶』は、発酵の途中で止めます。
製品は違えど、大体同じプロセスをたどります。

ですが、このプロセスを辿らない方法が、開発されました。
先日、愛知県で発表されましたが、ご存知の方はご存知かと思います。
現時点では『凍茶』と言われる分野の発酵茶です。

萎凋も揉捻もしないで、効果的に酸化発酵をさせます。
細い方法に関しましては、取り扱われている、
尾張旭のteas Liyn-anさんのブログまでよろしくお願いいたします。
ここでは、細い製法についてではなく、
淹れ分けした時の結果を書かせていただきたいと思います。

まずは、発酵茶ということで、温度分け。
今回は、
茶葉3g、150cc(テイスティングカップ)で
・熱湯(100℃)
・90℃
・80℃
・70℃
・60℃
で淹れました。

温度差
下の右から熱湯、90℃、80℃、上右から70℃、60℃です。
70℃と60℃はあっさり目、80℃を超えるとほんのり渋みに似たものが出ていました。
(でも、渋みとは言いがたいです)
香りは、60℃か熱湯が良かったです。
60℃ではリンアンさんのブログやサイトでも書いてあった通りの中国茶っぽい香り、
熱湯はお茶そのものを思わせる香りでした。

次にリンアンさんが、『中国茶の用に何煎も淹れられる』とのことでしたので、

中国茶器
中国茶器の茶壷で淹れてみました。
これは、抽出回数限界の検証です。

茶葉3g,お湯は毎回150cc(茶壷の容量)常に熱湯です。
まずは、1~4煎。

1~4煎
煎を重ねるごとに、薄くなっていく素直な茶葉です。
中国茶とかは、普通、3煎目あたりから味が乗ってくるんですが、
さすがに、それはないようです。
聞香杯に乗る香りも、1煎目が一番香り高く、だんだん淡くなっていきます。

次に、5~9煎目。

5~9煎
さすがに、6煎目からは、ほぼ白湯でした。
ただ、気のせいなのか、9煎目にほんのり香りが乗っかってました。
恐るべし・・・・茶葉のポテンシャル・・・

最後に、1~10煎目まで並べてみました。

1~10煎
こう見ると、一目瞭然ですね。
圧倒的に、1煎目(右下一つ目)が一番濃い。
ちなみに、一番上の茶海に入っているのが10煎目です。
色だけなら、これでもまだ出てます。
もう、味も香りも乗ってませんが。

例えば、4煎目までをおすすめしたとしたら、3gで450ml。
5煎目まで淹れたとして600ml。
普通の紅茶じゃ、ここまで行きませんね。
持久力は高い方です。

ただ、これで淹れてみて思ったのは、『中国茶の鳳凰単叢を思わせる』と書かれていたのですが、
僕にとっては、あるメーカーの知覧のヤブキタの紅茶に近いと思いました。
そのお茶も、ホットで入れるとほんのりやわらかい飲み口で飲める紅茶です。
ただ、あくまでもホット向きで、アイスでとか水出しでとかで淹れると、味が乗り切らないと思いますし、
ましてや砂糖・牛乳・レモンなどの混ぜ物をすると、確実にお茶の味がなくなります。
(このブログの記事を書く前に、上記のことをためしてみました。軽く後悔してますw)

今の段階では、『新しい作り方の国産紅茶』としか言い切れないところが辛いかもしれません。
(厳密には紅茶ではありませんが)
ただ、製法をご覧になられたらわかると思いますが、揉捻も萎凋もしない発酵茶なので、
テアニンやカフェインなどの渋み成分の抽出量が少ないかもしれません。

例えば、渋みがきつすぎて香りが認識されにくい紅茶品種や在来と言われる茶樹などの発酵法として、
新しい展開が見られるかもしれません。

っと、思いましたら、この前Facebookでリンアンさんに見せてもらったデータを見ていたら、
カテキン類の生成が少ない事が書いてありますね。
テアフラビンの組成はありますので、ちゃんと『発酵茶』です。

例えば、今現在高熱処理をしている低フェイン紅茶なんかは、
この方法で高熱処理により香気をムダにすることなく作ることが可能になるかもしれません。

技術的に、まだまだ研究と検証の余地がありますが、
新しいジャンルを切り開く可能性が見受けられます。

製品としては、上記のリンアンさんでお買い求めください。
僕としては、これにより、新しいお茶が開発され、
みんなにとって楽しいティーライフになることを期待しております。

-国産紅茶レビュー, 愛知県

執筆者:

関連記事

一心園紅茶いずみ一番茶2019:一心園【宮崎県日之影町】-パッケージ

一心園紅茶いずみ2019 1nd :一心園【宮崎県日之影町】

【 一心園紅茶いずみ2019 1nd この 和紅茶 について】 今日の 和紅茶 は、宮崎県の一心園さんの 一心園紅茶いずみ2019 1nd をご紹介します。 宮崎県は、温暖な気候から、多くの農家で紅茶 …

国産紅茶20131105 丸子紅茶べにひかり2011 -2

【静岡県】丸子紅茶 : 丸子紅茶べにひかり2011

【 丸子紅茶べにひかり2011 この紅茶について】 今回は、静岡県の丸子紅茶さんの 丸子紅茶べにひかり2011 をご紹介します。 先日の茶源郷まつりでも、来ていらしたお客さんの多くが丸子紅茶を飲んだと …

田原製茶20131025 菊川紅茶2013 -2

【静岡県】 田原製茶 :田原製茶 菊川紅茶2013

今回は、静岡県の田原製茶さんの 菊川紅茶2013 をご紹介します。 【 菊川紅茶2013 茶葉】 茎が多い目ではありますが、全体的に細かい茶葉です。 発酵がしっかりしているようで、色目も光をどう変えて …

西製茶所20130820 出雲国のべにひかり紅茶2013 -2

出雲国のべにひかり紅茶2013 :西製茶所【島根県】

【 出雲国のべにひかり紅茶2013 この 和紅茶 について】 今回 和紅茶 は、島根県の西製茶所さんの 出雲国のべにひかり紅茶2013 をご紹介します。 この紅茶は、ネットで検索した中にあったお茶です …

【京都府】(株)和束紅茶:京都和束紅茶ふきみ2019-パッケージ

京都和束紅茶ふきみ2019 :(株)和束紅茶【京都府】

【 京都和束紅茶ふきみ2019 この和紅茶について】 今回の和紅茶は、京都府の和束紅茶さんの 京都和束紅茶ふきみ2019 をご紹介します。 京都の和束紅茶さんは、各地のイベントに参加されており、京都だ …

アーカイブ