日本のお茶業界で一番問題とされてるのは、
『茶葉が売れない』
ということです。
別に、この前ニュースになった放射性物質の話じゃないよ。
(前にも書いたけど、過剰反応するほど大したことじゃないし)
元々、日本茶の業界は『新茶一番主義』というのがありまして、
『八十八夜の新茶』が集中的に売れます。
理由は簡単で、『甘くておいしい』からです。
それ以降は、
気温が高くなって、
↓
カテキンが多くなって、
↓
ウンカなど虫対策に明け暮れて、
↓
一番茶以上には甘くならなくて
↓
結局、高い値段をつけれなくて、
↓
『荒茶』としてペットボトルになったり、粉茶になったりと
高価格をつけられない現状が続いてます。
それで立ち上がったのが、『紅茶にしてしまおう』ということです。
紅茶にするには、ふんだんなカテキンと、きっちりした発酵管理が必要です。
もともと、『日本茶は紅茶に向かない』といわれてました。
それは、日本の緑茶は、諸外国のとくらべて、
異常なくらいアミノ酸が含まれてるからです。
紅茶にすると、それが邪魔をして、風味や味が出ないということでした。
でも、いまや日本全国で200を超える茶園さんで
『緑茶品種の紅茶化』に取り組んでます。
紅茶化する点での難点だったことは、
・アミノ酸が多い→日光を充分に当てる環境を作りカテキン化を促進させる
・ →ウンカなどの虫をわざと駆除せずにおく
などの対策法で、可能性が見えてきました。
で、うちの故郷である石川県で『加賀の紅茶』なる国産紅茶が
去年から売り出されました。
飲んでみたいんですが、
多分、去年の生産分はないんだろうなと思いますが、
帰郷した際に、お店に行ってみようかと思います。
なけりゃ、今年生産分を手付金払って、先に抑えます。
やはり、興味ありますし。
静岡の世界お茶祭のときに、出てれば、飲めたのにな・・・
タイミングが合わなくて、本当に残念だ。
日本の紅茶のメインは、べにふうきじゃないよ
投稿日:2011年5月16日
執筆者:【国産紅茶専門家】みこどん